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北海道大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

kを正の実数とする。座標平面上に直線l:y=kx+1と放物線C:y=x2がある。
lCの交点のうちx座標の小さい方をP,大きい方をQとする。
さらに,線分PQの垂直二等分線をmとし,mCの交点のうち
x座標の小さい方をR,大きい方をSとする。

(1) 線分PQの中点Mの座標をkを用いて表せ。

(2) kが正の実数を動くとき,線分RSの中点Nのy座標が最小となるkの値を求めよ。
また,そのときのPとQの座標を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安16

図形と方程式微分 座標設定、解と係数の関係、微分による最大最小

方針

交点の横座標を直接求めず、二次方程式の2解として扱う。まず直線と放物線の交点の横座標について、和と積を出し、中点Mを求める。垂直二等分線mは、PQの傾きがkであることから傾きが1/kで、Mを通る直線として書ける。mと放物線の交点R,Sについても解と係数の関係を使い、Nのy座標をr2,s2の平均として表す。最後はk2+1/k22の等号条件からkを決め、P,Qの座標を具体化する。

解答

(1)
直線 l:y=kx+1 と放物線 C:y=x2 の交点の x 座標は x2=kx+1 すなわち x2kx1=0 の解である。この2解を、小さい方から u,v とおくと、解と係数の関係より u+v=k,uv=1 である。

P,Q はどちらも直線 l 上にあるので、線分 PQ の中点 M も直線 l 上にある。したがって Mx 座標は u+v2=k2 であり、y 座標は kk2+1=k22+1 である。よって M(k2,k22+1) である。

(2)
直線 PQl そのものなので、その傾きは k である。したがって、線分 PQ の垂直二等分線 m の傾きは 1k である。mM(k2,k22+1) を通るから y(k22+1)=1k(xk2) であり、整理して y=1kx+k22+32 となる。 mC:y=x2 の交点 R,Sx 座標を r,s とする。これらは x2=1kx+k22+32 すなわち x2+1kxk2+32=0 の2解である。よって r+s=1k,rs=k2+32 である。

R,S は放物線上にあるから、座標は (r,r2),(s,s2) である。したがって中点 Ny 座標は r2+s22=(r+s)22rs2 である。ここに上の関係を代入して r2+s22=1k2+k2+32 を得る。 k>0 なので k2+1k22 であり、等号は k2=1、すなわち k=1 のときに限る。したがって Ny 座標が最小となるのは k=1 のときである。

このとき交点の x 座標は x2x1=0 の2解なので x=1±52 である。Px 座標が小さい方、Q は大きい方であり、直線は y=x+1 だからP(152,352),Q(1+52,3+52)である。

別解

解法2(放物線の弦の中点を傾きから読む)

方針

放物線上の2点を結ぶ弦の傾きは、2点の横座標の和に等しい。この性質から、弦PQと弦RSの中点の横座標を、交点を解かずに直線の傾きだけで求める。中点Nは垂直二等分線m上にもあるので、その縦座標を直接計算し、相加平均と相乗平均の関係で最小化する。

解答

(1)
放物線 y=x2 上の2点 A(u,u2),B(v,v2) を結ぶ直線の傾きはv2u2vu=u+vである。したがって、弦の傾きが p なら、その中点の横座標は p/2 である。

PQ は直線 l 上にあり、その傾きは k だから、中点 M の横座標は k/2 である。さらに Ml よりM(k2,k22+1)を得る。

(2)
垂直二等分線 m の傾きは 1/k であり、上の点 M を通るからm:y=xk+k22+32である。弦 RS の傾きが 1/k なので、同じ弦の中点の性質から N の横座標は 1/(2k) である。点 Nm 上にあるため、その縦座標はyN=1k(12k)+k22+32=12(k2+1k2+3)となる。

ここで k>0 よりk2+1k22であり、等号は k=1 のときに限る。よって yN が最小となるのは k=1 である。このとき P,Q の横座標は x2x1=0 の2解だからP(152,352),Q(1+52,3+52)である。

総評

交点を実際に求めず、解と係数の関係で中点情報だけを取り出す問題。目安時間は16分。(1)はMが直線l上にあることを使うとy座標がすぐ出る。(2)ではmの式を正しく作り、R,Sのy座標の平均を(r2+s2)/2として処理するのが要点である。個々のR,Sを求めに行くと計算が重くなるため、必要な対称式だけを追う姿勢が重要。最後はk>0により等号条件がk=1だけになることを明記したい。

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出典: 北海道大学 2020年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。