方針
によりと変形し、をtの二次関数に帰着する。次ににおけるtの範囲と、同じtを与えるの個数を調べる。最大最小はの頂点と端点で決まり、解の個数はのt解の位置がかかで重みが変わることを使って数える。
解答
(1) とおく。両辺を2乗すると である。したがって である。また なのでである。
(2) である。 では だから である。 とおくと、これは上に凸の二次関数である。平方完成するとであるから、最大値は であり、このとき である。すなわち より である。範囲 においてこれをみたすのは だけなので である。
最小値は、上に凸の二次関数を区間 で見るので、端点で比較すればよい。 だから、最小値は であり、このとき である。したがって より である。
(3)
まず、 の値に対して対応する の個数を確認する。 で、 は を動く。したがって では対応する は1個、 では対応する は2個、 では1個である。
次に の解の位置を調べる。 は で最大値 をとり、そこから右側では単調減少する。また である。 のとき、 は に2つの解をもち、それぞれ1個ずつの を与えるので、解はちょうど2個である。 のときも、 と のもう1つの解に対応して、やはり はちょうど2個である。
一方、 のとき、 は に1つの解をもち、その に対応する が2個ある。 のときは となり、これに対応する が2個ある。
以上より、 となる がちょうど2個であるような の範囲は である。
別解
解法2(導関数で増減を直接調べる)
方針
置換後の二次関数を使わず、元の関数を微分して増減区間を直接決める。 と置くと導関数が積に因数分解でき、極大点・極小点と端点の値から、水平線との交点数をそのまま数えられる。
解答
(1)
とおくとであるからとなる。
(2)
元の関数を微分するとである。ここで と置けばよりと因数分解できる。範囲は なので、内部の停留点はである。符号を調べると、 は で増加、 で減少、 で増加する。主要な値はである。したがって最大値は で 、最小値は で のときである。
(3)
上の3つの単調区間で水平線 との交点を数える。極小値より大きく 以下なら、減少区間と最後の増加区間に1個ずつ交点がある。また、 以上で極大値より小さければ、最初の増加区間と中央の減少区間に1個ずつ交点がある。端点 は含み、極値そのものは接点1個だけなので含まない。よってである。
総評
三角関数をtの二次関数へ落とす問題だが、最後はtとの対応個数が本体である。目安時間は18分。(1)(2)は平方完成まで自然に進むが、(3)では値域だけを見ても足りない。特にではが2個、では1個になるため、端点の扱いが得点差になる。を基準値として書き出すと、範囲の開閉を間違えにくい。