問題
を実数の定数とし,
とする。
(1) の値を求めよ。
(2) のとき,不等式を解け。
出典:北海道大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
解法1
まず を と2次式の積に因数分解する。(1) はそのまま代入して零になることを確認する。(2) は により2次因子 の判別式が負になり、全ての実数 で正であることを示す。したがって不等式の符号は一次因子だけで決まる。
別解(直接代入・組立除法と平方完成)
(1) は直接代入で零点を確認する。(2) はその零点を手掛かりに組立除法を行い、残る2次因子を判別式ではなく平方完成で正値と示す。
解答
解法1
(1)
与えられた多項式は である。 を代入してもよいが、(2) でも使うため因数分解しておく。 を展開すると となる。したがって である。よって である。
(2)
のとき、2次式 の判別式は である。また の係数は正なので、 がすべての実数 で成り立つ。
したがって の符号は の符号だけで決まる。ゆえに は と同値である。よって解は である。
別解(直接代入・組立除法と平方完成)
(1)
直接代入すると
(2)
(1) より は の解である。そこで を で割ると
を得る。ここで2次因子は
と平方完成できる。 なら であるから、任意の実数 に対して
したがって の符号は の符号と一致する。ゆえに