方針
(1) は階差 の符号を調べ、減少から増加へ変わる位置を読む。(2) は階差の和を取って一般項を出す。(3) は部分和 の差が であることを使い、部分和が減少から増加へ変わる位置を の符号で判定する。
解答
(1)
漸化式より である。したがって、 では 、 では 、 では である。
よって数列 は まで減少し、 となった後、増加する。したがって が最小となる自然数 は である。
(2) のとき である。したがってである。 のときも となるので、一般項は である。
(3) とおく。部分和の増減は で決まる。(2) より であり、自然数 について だから、 の符号は の符号で決まる。すなわちである。
よって は、、すなわち で負、 で0、 で正となる。したがって は まで減少し、 となった後、増加する。求める自然数 は である。
別解
別解(一般項・部分和の差を因数分解して一括比較)
方針
先に一般項と部分和を閉じた式で求め、最小候補との差を因数分解する。自然数が連続する2整数の間には入らないことを使えば、増減表を作らず等号成立位置まで一括して決定できる。
解答
漸化式を から まで加えるとこれを用いて各問を処理する。
(1)
であり、任意の自然数 について最後の不等式は、自然数 が と の間に入らないことによる。等号は のときに限る。よって最小となるのは である。
(2)
上で得たが一般項である。
(3)
とおくと特に であり、自然数 では かつ である。等号は のときに限るから、部分和が最小となるのは である。
総評
階差と部分和の差を使って最小位置を読む数列問題。目安時間は9〜12分。(1) では 、(3) では となるため、最小を与える番号が各2つある。最短は による増減判定であり、部分和の明示式から差を因数分解する別解は強い検算になる。公式講評でも (3) で部分和の一般項を先に求めて計算を誤る答案が多かったとされるため、階差を見る方針を第一選択にする。