方針
、、 なので、辺の比を の直角三角形として表す。(1) は直角三角形の内接円半径 を使う。(2) は内心から各頂点までの距離が、半角でできる直角三角形から 、、 と表せることを使う。
解答
(1) は斜辺であり、、 である。したがって辺の比より である。
直角三角形で、斜辺を 、他の2辺を とすると、内接円の半径は である。これは面積を と の2通りで表しても導ける。
よって本問ではである。
(2)
内心 から辺 、 へ下ろした垂線の長さはいずれも である。また、 は の二等分線であるから、直角三角形を見て である。同様に である。したがって となり、 である。よって 、 とできる。
また なので である。したがって である。ここで だから である。よって となる。したがって であり、、 とできる。
以上より、条件を満たす組の一つは である。
別解
別解(座標配置と距離公式)
方針
直角を座標軸に合わせ、内心が両脚から等距離にあることから と置く。各頂点までの距離を座標で直接計算して比を求める。
解答
、、 と置く。このとき 、、 を満たす。
(1)
直角三角形の面積を2通りに表すとこれを解いて(2)
内心は2本の座標軸からともに距離 にあるから であり、またゆえに である。したがってよって とできる。
同様に一方 だから長さは正なので 。したがって であり、求める組の一つはである。
総評
直角三角形の辺比と内心の基本性質を使う図形問題。目安時間は8〜12分。(1) は面積を2通りに表せば半径公式を再現できる。(2) は半角を用いる解法が最短で、座標解法は距離比の独立検算になる。公式の出題意図は正弦定理等による頂点距離と二重根号の簡約を狙いとしており、採点講評では完答が少なかった。 または の認識を丁寧に書くことが得点源である。