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北海道大学 2023年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

qを実数とする。座標平面上に円C:x2+y2=1と放物線P:y=x2+qがある。

(1) CPに同じ点で接する傾き正の直線が存在するとき,qの値およびその接点の座標を求めよ。

(2) (1)で求めたqの値をq1,接点のy座標をy1とするとき,連立不等式{x2+y21yx2+q1yy1の表す領域の面積を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

図形と方程式微分積分 接線・法線面積計算定積分評価

方針

(1) は共通接点を (x,y) とし,円の接線の傾き x/y と放物線の接線の傾き 2x を一致させる。傾き正より x>0 と分かるので,y=1/2x=3/2 が選ばれる。(2) は不等式の向きを確認し,水平線 y=一定 で切る。1y1/2 で,円の外側かつ放物線の上側となる左右2つの幅を積分する。円部分の積分は扇形と三角形の面積で処理する。

解答

(1)
共通接点を (x,y) とする。円の接線の傾きは x/y,放物線の接線の傾きは 2x である。傾きが正なので x0 であり,2x=xyから y=1/2 を得る。円上にあることと傾きが正であることからx=32.放物線の式へ代入してq=1234=54.よって接点は(32,12)である。

(2)
領域を水平に切る。5/4y1 では円の外側という条件は自動的に満たされ,横幅は2y+54.1y1/2 では,放物線の内側から円の内側を除くので横幅は2(y+541y2).したがって面積 SS=25/41y+54dy+211/2(y+541y2)dy.第1項は 1/6 である。また211/2y+54dy=3316,211/21y2dy=π334.以上を合わせてS=334π3.なお,5/4y<1 の部分を落とすと面積が 1/6 小さくなるので注意する。

別解

別解(共通接線の方程式と縦方向の積分)

方針

共通接線を y=mx+n と置き,円への距離条件と両曲線の接点一致条件から m,n,q を決める。面積は縦に切ると一つの積分で表せる。

解答

(1)
共通接線を y=mx+n とおく。傾きが正だから m>0 である。放物線との接点の x 座標は,接線の傾きから2x=m,x=m2.一方,直線を mxy+n=0 と書くと,円との接点は原点からこの直線へ下ろした垂線の足だから(mnm2+1,nm2+1)である。二つの接点の x 座標が一致し,m>0 なのでm2=mnm2+1,n=m2+12.(1)また直線が単位円に接する条件はnm2+1=1.(1)より n<0 だから,これを代入すると m2+1=4 となる。よってm=3,n=2.接点は(32,12)であり,放物線の式へ代入してq=1234=54.(2)
y1/2 かつ yx25/4 より32x32.この範囲では,円の外側にある下側の部分はy1x2である。したがって面積 SS=3/23/2{1x2(x254)}dx.多項式部分は3/23/2(54x2)dx=3.また3/23/21x2dx=34+π3は,中心角 2π/3 の扇形と二つの直角三角形からも得られる。よってS=334π3.

総評

共通接線条件からパラメータを決め,その後に領域面積を読む問題。目安時間は22分。(1) では傾き正から x>0 を選ぶ点が分岐である。(2) は x2+y21 が円の外側,yx25/4 が放物線の上側を表すので,水平切片では内側の円をくり抜く形になる。積分の端点,左右対称の2倍,円部分を扇形から三角形を引いて求める処理が得点源である。 水平切片と垂直切片の2積分で面積が一致した。 水平切片と垂直切片の2積分で面積が一致した。 水平切片と垂直切片の2積分で面積が一致した。

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出典: 北海道大学 2023年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。