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北海道大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

aを0でない実数とする。Cy=x3+x2で表される曲線,ly=aで表される直線とし,
Clは共有点をちょうど2つもつとする。

(1) aの値を求めよ。

(2) Clの共有点のx座標をすべて求めよ。

(3) Clで囲まれた図形の面積を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安10

微分積分関数 接線・法線面積計算定積分評価

方針

h(x)=x3+x2 の増減と極値を求め,水平線 y=a との共有点が二つになる高さを読む。a=0 は条件 a0 で除かれるため a=4/27。共有点の方程式は重解を含めて因数分解し,直線が上側となる区間で差を積分する。

解答

(1)
h(x)=x3+x2 とおく。微分すると h(x)=3x2+2x=x(23x) である。したがって,h(x)x<0 で減少,0<x<23 で増加,x>23 で減少する。また h(0)=0,h(23)=427 である。

水平線 y=a と曲線 C が共有点をちょうど2つもつのは,水平線が極値の点で接し,そのほかにもう1点で交わるときである。a=0 のときも x=0 で接するが,問題で a0 とされているため除外される。よって a=427 である。

(2)
共有点の x 座標は x3+x2=427 を満たす。両辺を移項して整理すると 27x327x2+4=0 であり,これは (3x2)2(3x+1)=0 と因数分解できる。したがって,共有点の x 座標は 13,23 である。ただし x=2/3 は接点なので重解である。

(3)
区間 13x23 では,直線 y=4/27 が曲線 y=x3+x2 の上側にある。よって求める面積は1323{427(x3+x2)}dx=1323(x3x2+427)dxである。計算すると1323(x3x2+427)dx=[x44x33+4x27]1323=112.したがって,囲まれた図形の面積は 112 である。

【共有点が二つになる位置関係】

x=2/3 では水平線が接するため方程式の根は重根だが,共有点としては一つに数える。

別解

別解(重解条件から接点を代数的に決める)

方針

共有点がちょうど二つなら三次方程式は重解をもつ。重解 r は元の多項式と導関数を同時に0にするため,r=0,2/3 に絞れる。a0 から後者を選ぶ。

解答

(1)
共有点の x 座標はx3+x2a=0の実根である。異なる共有点がちょうど二つなので,この三次方程式は重解 r をもつ。したがってr3+r2a=0,3r2+2r=0.後式から r=0 または r=2/3 である。r=0 なら a=0 となり条件に反する。よってa=(23)3+(23)2=427.(2)27x327x2+4=(3x2)2(3x+1)だから,異なる共有点の x 座標は 2/3,1/3 である。

(3)
標準解法と同じ積分1/32/3(x3x2+427)dxにより,面積は 1/12 である。

総評

【公式出題意図・採点講評との対応】公式は,三次関数の概形,水平線との接点と三次方程式の重解,定積分を一体で問うている。採点講評は条件の見落としと図示の不足を指摘しているため,a0 の除外と位置関係の図を明示した。

難度5,計算量4,想定時間10分。a=0 でも共有点は二つだが問題条件に反する。x=2/3 は重解でも共有点は一つとして数える。面積は水平線から曲線を引く。

【独立検算】因数分解 (3x2)2(3x+1) を展開し,面積積分を有理数で再計算して 1/12 を確認した。

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出典: 北海道大学 令和6年度一般選抜(前期日程)数学α(公式問題・出題意図・採点講評)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。