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北海道大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

関数f(x)=x36x215x+30について考える。y=f(x)のグラフをCとおく。

(1) f(x)が極大値,極小値をとるようなxをそれぞれ求め,f(x)の極大値,極小値を求めよ。

(2) C上の点(3,6)を通り,Cに接する直線の方程式をすべて求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安16

微分関数 増減表接線・法線、計算整理

方針

(1) は導関数を因数分解し,符号変化から極大・極小を判定する。値の代入まで行い,どの x でどちらの極値をとるかを対応させる。(2) は接点の x 座標を t とおき,接線 y=f(t)(xt)+f(t) が点 (3,6) を通る条件を作る。与点自体が曲線上にあるため t=3 が重解として出ることに注意し,もう1つの接点も求めて直線の方程式に戻す。

解答

(1) f(x)=x36x215x+30 より f(x)=3x212x15=3(x+1)(x5) である。したがって f(x)=0 となるのは x=1,x=5 である。導関数の符号は,x<1 で正,1<x<5 で負,5<x で正である。よって x=1 で極大,x=5 で極小となる。

値を計算すると f(1)=16+15+30=38 であり,f(5)=12515075+30=70 である。したがって x=1 で極大値 38,x=5 で極小値 70 である。

(2)
接点の x 座標を t とする。このとき接点は (t,f(t)) であり,その接線は y=f(t)(xt)+f(t) である。この直線が点 (3,6) を通るから 6=f(t)(3t)+f(t) が必要十分条件である。ここで f(t)=3t212t15 であり,f(t)=t36t215t+30 であるから6=(3t212t15)(3t)+t36t215t+300=2t33t236t81=(t+3)2(2t9)となる。したがって t=3,t=92 である。 t=3 のとき f(3)=27+3615=48 であり,接点は (3,6) である。よって接線は y+6=48(x+3) すなわち y=48x+138 である。 t=9/2 のとき f(92)=38145415=334 である。この接線は (3,6) を通るので y+6=334(x+3) すなわち y=334x1234 である。曲線と2本の接線の位置関係は次の図のようになる。

よって求める直線は y=48x+138,y=334x1234 である。

別解

解法2(傾きと重解条件)

方針

(1) は導関数の符号表で極値を確認する。(2) は与点を通る直線を傾き m で表し、曲線との交点方程式を因数分解する。接する条件を、既知の交点 x=3 が重解になる場合と、残る2次式が重解になる場合に分ける。

解答

(1)
f(x)=3(x+1)(x5) であり、符号は +,,+ の順に変わる。したがって x=1 で極大、x=5 で極小となる。値を代入してx=1 で極大値 38,x=5 で極小値 70である。

(2)
(3,6) を通る直線をy=m(x+3)6とおく。曲線 C との共有点の x 座標はf(x){m(x+3)6}=0を満たす。与点は C 上にあるので左辺は x+3 を因数にもち、実際f(x){m(x+3)6}=(x+3)(x29x+12m)である。

直線が C に接するのは、次のいずれかの場合である。

第一に、既知の根 x=3 が重解になる場合である。このための条件は(3)29(3)+12m=0であり、m=48 を得る。

第二に、2次式 x29x+12m が重解をもつ場合である。判別式を0とおくと(9)24(12m)=33+4m=0より m=334 である。したがって求める2直線はy=48x+138,y=334x1234である。前者は x=3、後者は x=9/2 で接するので、2本を重複なく得ている。

総評

難度6、計算量5、想定時間16分。公式の出題意図は、微分を用いて3次関数の概形を正確に読み、接線を標準的な手順で求める力の確認にある。(1) は導関数の零点だけでなく符号変化と極値まで対応させる。(2) は接点を (t,f(t)) と置く標準法が安定するが、与点自体も曲線上にあるため t=3 が重解になる。傾きを置く別解では『既知の根が重解』『残る2次式が重解』の2場合を尽くすことが採点上の要点である。図から2本の接線の接点が異なることも確認できる。

冊子PDFで見る北大の微分の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 令和7年度一般選抜(前期日程)数学α(公式問題・出題の意図)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。