方針
(1) は導関数を因数分解し,符号変化から極大・極小を判定する。値の代入まで行い,どの でどちらの極値をとるかを対応させる。(2) は接点の 座標を とおき,接線 が点 を通る条件を作る。与点自体が曲線上にあるため が重解として出ることに注意し,もう1つの接点も求めて直線の方程式に戻す。
解答
(1) より である。したがって となるのは である。導関数の符号は, で正, で負, で正である。よって で極大, で極小となる。
値を計算すると であり, である。したがって である。
(2)
接点の 座標を とする。このとき接点は であり,その接線は である。この直線が点 を通るから が必要十分条件である。ここで であり, であるからとなる。したがって である。 のとき であり,接点は である。よって接線は すなわち である。 のとき である。この接線は を通るので すなわち である。曲線と2本の接線の位置関係は次の図のようになる。
よって求める直線は である。
別解
解法2(傾きと重解条件)
方針
(1) は導関数の符号表で極値を確認する。(2) は与点を通る直線を傾き で表し、曲線との交点方程式を因数分解する。接する条件を、既知の交点 が重解になる場合と、残る2次式が重解になる場合に分ける。
解答
(1)
であり、符号は の順に変わる。したがって で極大、 で極小となる。値を代入してである。
(2)
点 を通る直線をとおく。曲線 との共有点の 座標はを満たす。与点は 上にあるので左辺は を因数にもち、実際である。
直線が に接するのは、次のいずれかの場合である。
第一に、既知の根 が重解になる場合である。このための条件はであり、 を得る。
第二に、2次式 が重解をもつ場合である。判別式を0とおくとより である。したがって求める2直線はである。前者は 、後者は で接するので、2本を重複なく得ている。
総評
難度6、計算量5、想定時間16分。公式の出題意図は、微分を用いて3次関数の概形を正確に読み、接線を標準的な手順で求める力の確認にある。(1) は導関数の零点だけでなく符号変化と極値まで対応させる。(2) は接点を と置く標準法が安定するが、与点自体も曲線上にあるため が重解になる。傾きを置く別解では『既知の根が重解』『残る2次式が重解』の2場合を尽くすことが採点上の要点である。図から2本の接線の接点が異なることも確認できる。