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北海道大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

整数a,b,cは条件2a<b<c6を満たすとする。

(1) 不等式a+b>cを満たすような(a,b,c)をすべて挙げよ。

(2) 不等式a2+b2c2を満たすような(a,b,c)をすべて挙げよ。

(3) (2)で求めた各(a,b,c)について,
頂点A,B,Cと向かい合う辺の長さがそれぞれa,b,cで与えられる
ABCを考える。
このようなすべてのABCについてcosACBを求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

整数図形と方程式 数え上げ、場合分け、三角比の利用

方針

候補は 2,3,4,5,6 から3個を選ぶだけなので,c の値ごとに漏れなく列挙する。(1) は三角形の成立条件と同じ a+b>c で絞る。(2) は (1) より強い条件 a2+b2c2 を各候補で確認する。(3) は辺 a,b,c がそれぞれ角 A,B,C の向かい側にあることに注意し,角 C の余弦を余弦定理 c2=a2+b22abcosC から求める。

解答

(1) 2a<b<c6 なので,c の値ごとに調べる。 c=4 のとき,候補は (2,3,4) だけであり,2+3>4 を満たす。 c=5 のとき,候補は (2,3,5),(2,4,5),(3,4,5) である。このうち a+b>5 を満たすのは (2,4,5),(3,4,5) である。 c=6 のとき,候補は (2,3,6),(2,4,6),(2,5,6),(3,4,6),(3,5,6),(4,5,6) である。このうち a+b>6 を満たすのは (2,5,6),(3,4,6),(3,5,6),(4,5,6) である。したがって求める組は (2,3,4),(2,4,5),(2,5,6),(3,4,5),(3,4,6),(3,5,6),(4,5,6) である。

(2) a2+b2c2 を満たす組を調べる。候補を c ごとに見ると,(2,3,4):22+32=13<16=42 である。c=5 では (2,3,5):13<25,(2,4,5):20<25,(3,4,5):25=25 である。c=6 では (2,3,6):13<36,(2,4,6):20<36,(2,5,6):29<36, (3,4,6):25<36,(3,5,6):34<36,(4,5,6):41>36 である。したがって条件を満たす組は (3,4,5),(4,5,6) である。

(3)
a,b,c はそれぞれ頂点 A,B,C と向かい合う辺の長さである。したがって角 C の向かい側の辺は長さ c であり,余弦定理より c2=a2+b22abcosACB である。よって cosACB=a2+b2c22ab である。 (a,b,c)=(3,4,5) のとき cosACB=9+1625234=0 である。 (a,b,c)=(4,5,6) のとき cosACB=16+2536245=540=18 である。したがって (3,4,5) のとき 0,(4,5,6) のとき 18 である。

総評

公式の出題意図は、条件を満たす自然数の組を漏れなく列挙し、余弦定理を正確に適用する力の確認にある。三角形条件 a+b>c と直角・鋭角条件 a2+b2c2 を混同せず、候補を段階的に絞る。最後は角 C の対辺が c であることを確認して cosC=(a2+b2c2)/(2ab) を使う。全10候補を調べているため列挙の完全性も確認できる。

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出典: 北海道大学 令和7年度一般選抜(前期日程)数学α(公式問題・出題の意図)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。