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熊本大学 2018年度 前期数学③ 第1問

t を実数とする。空間の4点A(1,5,0),B(4,2,0),C(t,2t,t1),D(1,6,1)について、次の問いに答えよ。

(問1) ABC が直角三角形になる t の値をすべて求めよ。

(問2) 4点 A,B,C,D が同一平面上にあるような t の値を求めよ。

(問3) BAC が直角のとき、四面体 ABCD の体積を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 内積の利用ベクトル成分計算、場合分け

方針

直角三角形の条件は,頂点 A,B,C のどこが直角かで3通りの内積条件を立てる。同一平面条件は AD=rAB+sAC とおいて成分比較する。最後は BAC=90 の値 t=4 で,底面積と高さから四面体の体積を計算する。

解答

(問1)AB=(3,3,0),AC=(t1,2t5,t1),BC=(t4,2t2,t1)である。

BAC=90 のときABAC=0より t=4 である。ABC=90 のときBABC=0より t=2 である。ACB=90 のときCACB=0であり,計算すると3(2t5)(t1)=0となるから,t=1,52 である。よって求める値はt=2, 1, 52, 4である。

(問2)AD=(0,1,1)である。4点 A,B,C,D が同一平面上にあるための条件は,ある実数 r,s を用いてAD=rAB+sACと表せることである。成分を比べると(0,1,1)=(3r+s(t1),3r+s(2t5),s(t1))である。t=1 のとき右辺の第3成分は 0 となり不適である。よって t1 として,第3成分からs=1t1である。第1成分から 3r+1=0,すなわち r=13 である。第2成分を用いると1+2t5t1=1となるからt=52である。

(問3)
BAC=90 のとき,(問1)より t=4 である。このときAC=(3,3,3)であり,ABAC であるから,底面 ABC の面積は123233=962である。また,平面 ABC の方程式はx+y2z6=0であり,点 D(1,6,1) からこの平面までの距離は1+62612+12+(2)2=16である。したがって四面体 ABCD の体積は1396216=32である。

別解

解法2

方針

3辺の長さの二乗を求め、直角の位置ごとに三平方の定理を適用する。同一平面条件は平面 ABD の法線ベクトルで判定し、体積にも同じ法線を利用する。

解答

(問1)

3辺の長さの二乗はAB2=18,AC2=6t224t+27,BC2=6t218t+21.A が直角のときBC2=AB2+AC2より t=4 である。

B が直角のときAC2=AB2+BC2より t=2 である。

C が直角のときAB2=AC2+BC2より2t27t+5=0,したがってt=1, 52.以上よりt=2, 1, 52, 4.(問2)AB=(3,3,0),AD=(0,1,1).ベクトルn=(1,1,1)はこの両方に垂直である。したがって4点が同一平面上にあるための必要十分条件はnAC=0.よって(t1)+(2t5)(t1)=0,すなわちt=52.(問3)

BAC=90 のとき t=4 である。AB=32,AC=33より[ABC]=962.このとき平面 ABC の法線は (1,1,2) で、方程式はx+y2z6=0.D からの距離は1+6266=16.よって四面体の体積は1396216=32.

総評

難度6、計算量6。想定時間は18分程度。直角の頂点を3通りすべて調べる必要がある。内積による解法に加え、別解では3辺の二乗と三平方の定理で4候補を独立に確認した。同一平面と高さは法線ベクトルを共通利用し、範囲外の外積は用いていない。

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出典: 熊本大学 2018年度 前期 医学科数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。