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熊本大学 2021年度 前期数学② 第1問

空間の点Oを通らない平面αをとる.α上の3ABCは三角形をなすとし.OA=aOB=bOC=cとおく.直線lは媒介変数tを用いて
13(b+2c)+t3(2abc)
と表されるとする.
(問1) lは平面α上にあることを示せ.
(問2) ABCの各辺と直線lとの交点の個数をそれぞれ求めよ.また,交点がある場合,各交点Xについて,OXabcを用いてそれぞれ表せ.
(問3) ABの中点をDとし.OE=2ODとなる点Eを考える.点Ol上の点Yを通る直線は2ECを通る直線と交点をもつとし,その交点をFとする.このとき,OFabcを用いて表せ.

難易度5/ 10計算量6/ 10目安20

ベクトル ベクトル成分計算、場合分け、図形的解釈

方針

係数和で平面上の点を判定し,各辺では対応しない頂点の係数を0にする。辺上にあるかは残りの係数が0以上かで確認する。最後は直線 OYEC を係数比較する。

解答

(問1)
直線上の点は2t3a+1t3b+2t3cで,係数和が 1 だから平面 α 上にある。

(問2)
BC では a の係数が 0 なので t=0OX=13b+23c.CA では b の係数が 0 なので t=1OX=23a+13c.AB では t=2 となるが,b の係数が 13 となり辺上にない。よって個数は BC が1個,CA が1個,AB が0個。

(問3)OE=a+bF を直線 OY と直線 EC の交点として係数比較するとλ2t3=1μ,λ1t3=1μ,λ2t3=μ.よって t=13λ=97。したがってOF=27a+27b+57c.

別解

解法2(辺上の比と直線上の係数比)

方針

直線 l の基準点と方向から平面上にあることを示す。各辺との交点は係数を0にして求め、係数が負なら辺の延長上であると判定する。(問3)は EC 上で a,b の係数が等しいことを利用する。

解答

(問1)
t=0 の点は13b+23cで辺 BC 上にある。直線の方向ベクトルは13(2abc)=13{(ab)+(ac)}であり、平面 α に平行である。よって lα である。

(問2)
直線上の点は2t3a+1t3b+2t3cと表される。辺 BC では a の係数が0なので t=0 となりOX=13b+23cである。辺 CA では b の係数が0なので t=1 となりOX=23a+13cである。辺 AB の直線とは t=2 で交わるが、このとき係数は43a13bであり、b の係数が負なので辺 AB 上にはない。したがって交点の個数は BCCA が各1個、AB が0個である。

(問3)
DAB の中点だからOE=a+bである。直線 EC 上では ab の係数が等しい。したがって、直線 OY の方向でも両係数が等しくなり2t=1t,t=13を得る。このとき方向の係数比はa:b:c=2:2:5である。直線 EC 上の点を (1s)(a+b)+sc と書けばs1s=52,s=57である。よってOF=27a+27b+57cとなる。

総評

難度5,計算量6。想定時間は20分程度。直線が各辺を含む直線と交わることと、実際の辺分上で交わることは別である。係数が0なら対応する辺の直線上、残る2係数がともに0以上なら辺上、と二段階で判定する。(問3)は係数比 2:2:5 が計算の核になる。

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出典: 熊本大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。