問題
半径の円に外接するについて,,,とする.の面積をとするとき,以下の問いに答えよ.
(問1) が成り立つことを示せ.
(問2) のとき,の最小値とそのときの,を求めよ.
出典:熊本大学 2017年度 前期 理系 第1問
方針
解法1
内接円の半径が1であるから,面積は半周長に等しい。各頂点から接点までの接線の長さを,角の半分と接円半径から,,と表す。(問2)ではのもとでを最小化し,が最大となる条件を用いる。
解法2
面積を内接円で3つの三角形に分割して半周長と結びつける。(問2)はの凸性に対する中点評価で最小化する。
解答
解法1
(問1)
内接円の中心を とし, と内接円の接点を とする。半径がであるから,直角三角形 において
である。同様に,各頂点から接点までの接線の長さは
である。
よって三角形の半周長は
である。一方,内接円の半径がなので,面積は半周長に等しい。したがって
である。
(問2)
であり, だから
である。(問1)より
である。また
である。
ここで
であるから, のもとで は のとき最大値 をとる。したがって
であり,
である。等号は のとき成立する。よって最小値は
であり,そのとき
である。
解法2
(問1)
各頂点から内接円への接線長をそれぞれとする。内接円の半径がなので
である。
頂点の角はである。角の二等分線と接点を含む直角三角形を見れば
であり,同様にである。よって
である。
(問2)
より
である。で
だから,は下に凸である。したがって中点における凸性から
である。さらになので
等号はのとき成立する。