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熊本大学 2021年度 前期数学① 第2問

空間の点Oを通らない平面αをとる.α上の3ABCは三角形をなすとし.OA=aOB=bOC=cとおく.直線lは媒介変数tを用いて
13(b+2c)+t3(2abc)
と表されるとする.
(問1) lは平面α上にあることを示せ.
(問2) lと辺ACの交点をXとする.OXabcを用いて表せ.
(問3) ABの中点をDとし.OE=2ODとなる点Eを考える.点Ol上の点Yを通る直線は2ECを通る直線と交点をもつとし,その交点をFとする.このとき,OFabcを用いて表せ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル ベクトル成分計算文字消去図形的解釈

方針

直線上の点を a,b,c の係数で表す。係数和が 1 なら平面 α 上であり,辺との交点や直線同士の交点は係数比較で決める。

解答

(問1)
直線上の点を p とするとp=2t3a+1t3b+2t3cであり,係数和は 1 である。よって l は平面 α 上にある。

(問2)
AC 上では b の係数が 0 だから t=1。したがってOX=23a+13c.(問3)OE=a+b である。FOY かつ FEC よりλ(2t3a+1t3b+2t3c)=(1μ)(a+b)+μc.係数比較で 2t=1t より t=13,さらに2λ9=1μ,5λ9=μより λ=97。よってOF=27a+27b+57c.

別解

解法2(方向ベクトルと係数比)

方針

直線上の基準点が辺 BC 上にあり、方向ベクトルが平面 α に平行であることから(問1)を示す。(問3)は直線 EC 上で a,b の係数が等しいことを先に使い、残りを係数比だけで決める。

解答

(問1)
t=0 に対応する点 UOU=13b+23cであり、辺 BC 上にある。また直線 l の方向ベクトルは13(2abc)=13{(ab)+(ac)}である。これは平面 α に平行な2つのベクトルの和である。よって、l は平面 α 上にある。

(問2)
直線上の点の位置ベクトルを展開すると2t3a+1t3b+2t3cである。辺 AC 上では b の係数が0なので t=1 でありOX=23a+13cを得る。

(問3)
中点条件からOE=a+bである。直線 EC 上の点は、ある実数 s を用いて(1s)(a+b)+scと表せる。したがって、直線 EC 上では ab の係数が等しい。点 F は直線 OY 上にもあるので、Y を与える直線 l 上の点でも両係数が等しくなければならない。よって2t=1t,t=13である。このとき OY の方向の係数比はa:b:c=2:2:5である。一方、直線 EC 上では係数が (1s,1s,s) だからs1s=52,s=57となる。したがってOF=27a+27b+57cである。

総評

難度5,計算量5。想定時間は18分程度。平面上の点では a,b,c の係数和が1になること、辺上では対応する1係数が0かつ残りが非負になることを区別する。(問3)は3本の係数方程式を立てる方法に加え、係数比 2:2:5 を読めると短く処理できる。

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出典: 熊本大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。