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熊本大学 2019年度
文理共通数学 第1問

問題

次の条件によって定められる数列がある.

以下の問いに答えよ.

(問1) 自然数に対してを示せ.

(問2)

とおくとき,数列の一般項を求めよ.

(問3) 数列の一般項を求めよ.

(問4)

を満たす自然数を求めよ.

出典:熊本大学 2019年度 前期 文理共通 第1問

方針

解法1

まず が一度でも起こると前の項も になることを利用し,初項に戻して矛盾を出す。次に与えられた への変換で一次の等比数列 を作り,そこから を戻す。最後は の符号と大きさで不等式を判定する。

解法2

漸化式の二つの不動点 を使い、比 を置く。この比は公比 の等比数列になり、与えられた はその逆数として直ちに求まる。

解答

解法1

(問1)

もしある自然数 について ならば

より である。したがって,ある項が ならば前の項も であり,これを繰り返すと となる。しかし であるから矛盾する。よってすべての自然数 について である。

(問2)

(問1)より は定義される。漸化式から

であるから

となる。また より

である。これを代入すると

を得る。さらに

であるから

である。

(問3)

より

である。

(問4)

(問3)より

である。 が奇数のとき であるから となり,条件を満たさない。 が偶数のときは

であり,これは

すなわち と同値である。偶数の自然数でこれを満たすのは のみである。

解法2

漸化式の右辺を と見ると、 の解は である。そこで

とおく。実際、

また だから

(問1)

(1)の右辺は0でない。したがって 、すなわちすべての自然数 である。

(問2)

から

である。よって

(問3)

(1)を について解けば

(問4)

が奇数なら なので不適である。 が偶数なら

これを満たす偶数の自然数は だけである。