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熊本大学 2020年度 前期数学① 第3問

xy 平面において、x,y がともに整数である点 (x,y) を格子点という。自然数 n に対し、3直線y=23x+n3,y=xn,x=nで囲まれる図形を Dn とする。Dn の周上および内部にある格子点の個数を Ln とする。次の問いに答えよ。

(1) L3 を求めよ。

(2) k を0以上の整数とする。直線 :x=n+3kDn と交わるとき、Dn の周上および内部にある 上の格子点の個数を n,k で表せ。

(3) Lnn で表せ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式数列整数 座標設定数え上げ、剰余分類、和の計算

方針

三角形の頂点を求め、x=n+j の縦列で下端と上端を比較する。j を3で割った余りが0、1、2の場合に分けると、床関数を使わずに各列の格子点数を数えられる。

解答

3直線の交点を求めると、Dn(n,0),(n,n),(4n,3n)を頂点とする三角形である。

(1)

(3) の一般式を先に得れば直ちに計算できるが、n=3 を直接数えてもよい。(3) の結果からL3=(3+1)(33+2)2=22.(2)

x=n+3k 上で、下側の直線 y=xny=3k,上側の直線 y=23x+n3y=n+2kとなる。交わる範囲は 0kn であり、両端を含む整数 y の個数は(n+2k)3k+1=nk+1.(3)

x=n+j と置くと 0j3n である。下端は y=j、上端は y=n+2j/3 である。

j=3k の列は (2) より nk+1 個である。さらにj上端以下の最大整数格子点数3k+1n+2knk3k+2n+2k+1nkとなる。したがってLn=k=0n(nk+1)+2k=0n1(nk)=(n+1)(n+2)2+n(n+1)=(n+1)(3n+2)2.

別解

解法2(床関数の和として整理する)

方針

各整数 x=n+j に対する格子点数を、上端の床関数を使って1本の式にする。j=3k,3k+1,3k+2 の3項を一組にして床関数の和を計算する。

解答

(1)

n=3 のとき j=0,1,,9 であり、各縦列の格子点数は4,3,3,3,2,2,2,1,1,1となる。よってL3=4+3+3+3+2+2+2+1+1+1=22.(2)

j=3k を代入すると、格子点の y 座標は3kyn+2k.したがって個数は nk+1 である。

(3)

一般の j に対する個数を Nj とすると、Nj=n+2j3j+1=n+1j+2j3.ここで 0kn1 に対し、N3k=nk+1,N3k+1=nk,N3k+2=nk.最後の列 j=3n には1点あるので、Ln=k=0n1{(nk+1)+(nk)+(nk)}+1=r=1n(3r+1)+1=3n(n+1)2+n+1=(n+1)(3n+2)2.この式へ n=3 を代入しても22となり、(1) と一致する。

総評

難度6、目安時間25分。図形の頂点 (n,0),(n,n),(4n,3n) を最初に確定させると、数えるべき x の範囲が nx4n と分かる。上端に分母3があるため、縦列を jmod3 で分類するのが自然である。端点を含むので個数に +1 が付くこと、最後の列 j=3n を落とさないことを検算する。

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出典: 熊本大学 2020年度 前期 数学①(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。