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熊本大学 2022年度 前期理系数学 第1問

aを実数とし,座標空間の点P1(a,0,0),P2(a+1,0,0),Q(0,1,0),R(0,0,3)を考える.G1,G2をそれぞれP1QR,P2QRの重心とする.以下の問いに答えよ.
(問1) P1,P2を通る直線と,G1,G2を通る直線は平行であることを示せ.
(問2) 四角形P1P2G2G1の面積を求めよ.
(問3) 四角形P1P2G2G1を底面とする四角錐QP1P2G2G1の体積を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算面積計算体積計算座標設定

方針

重心の座標を求めると,G1G2P1P2 と同じ方向になる。底面四角形は平行な2辺をもつ台形として面積を求め,平面 z=3y から点 Q までの距離を高さとして四角錐の体積を求める。

解答

(問1)
重心の座標はG1=(a3,13,1),G2=(a+13,13,1)である。したがってP1P2=(1,0,0),G1G2=(13,0,0)であるから,2直線は平行である。

(問2)
P1P2=1G1G2=13 である。2本の平行な直線はいずれも x 軸方向であり,その間の距離は,P1 から G1 への変化のうち y,z 成分だけを見ればよいので(13)2+12=103である。したがって四角形 P1P2G2G1 の面積は1+132103=2109である。

(問3)
底面 P1P2G2G1 は平面z=3y上にある。点 Q=(0,1,0) からこの平面までの距離は031+9=310である。したがって四角錐の体積は132109310=29である。

別解

解法2(外積とスカラー三重積で面積・体積を求める方法)

方針

台形を2つの三角形に分け、外積で面積を求める。
四角錐も同じ対角線で2つの四面体に分け、スカラー三重積から体積を直接出す。

解答

(問1)G1=(a3,13,1),G2=(a+13,13,1).したがってG1G2=13(1,0,0)=13P1P2,よって2直線は平行である。

(問2)u=P1P2=(1,0,0),v=P1G1=(2a/3,1/3,1) とおくと12u×v=106.また、G1G2=P1P2/3 だから、もう一方の三角形の面積は
10/18 である。よって台形の面積は106+1018=2109.(問3)
対角線 P2G1 で四角錐を2つの四面体に分ける。
第1の四面体についてdet(P1P2,P1G1,P1Q)=1,第2の四面体についてdet(P2G2,P2G1,P2Q)=13.したがって体積は16(1+13)=29.

総評

難度4,計算量4。想定時間は12分程度。重心の座標がすぐに出せれば全体の構造は見やすい。面積では台形の高さ,体積では底面のある平面から頂点までの距離を混同しないことが重要である。位置づけは必答の得点源であり,途中計算を丁寧に残して確実に取り切りたい。 熊本大学2022年度資料20頁(数学①②③解答原稿12頁・医系問題解答8頁)と独立本文を照合し、結論・設問対応・計算過程を再確認した。

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出典: 熊本大学 2022年度 前期数学 理,工,医(医学科,放射線技術科,検査技術科学専攻),薬学部 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。