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熊本大学 2024年度 前期数学① 第2問

1個のさいころを2回投げるとき,1回目に出る目をa,2回目に出る目をbとする。以下の問いに答えよ。
(問1) a+b3の倍数になる確率を求めよ。
(問2) a2+b24の倍数になる確率を求めよ。
(問3) a3+a2b+ab2+b312の倍数になる確率を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

確率整数 剰余分類、場合分け、数え上げ

方針

全事象は36通り。前二問は剰余または偶奇で直接数える。(問3)は式を(a+b)(a2+b2)と因数分解し、4で割り切れる条件と3で割り切れる条件を組み合わせて数える。

解答

(問1)
1から6までの目は、3で割った余り0,1,2がそれぞれ2個ずつある。a+b3の倍数となる組は12通りであるから、求める確率は1236=13である。

(問2)
偶数の平方は4の倍数、奇数の平方は4で割ると1余る。したがってa2+b24の倍数となるのは、a,bがともに偶数のときだけである。よって確率は3336=14である。

(問3)a3+a2b+ab2+b3=(a+b)(a2+b2)である。4で割り切れるためには、a,bの偶奇が同じであることが必要十分である。また3で割り切れるためには、a+b3の倍数であるか、a,bがともに3の倍数であればよい。

奇数同士では条件を満たす組は(1,5),(3,3),(5,1)3通りである。偶数同士では(2,4),(4,2),(6,6)3通りである。したがって有利な組は6通りで、求める確率は636=16である。

別解

解法2(全36組の剰余表で監査)

方針

各目を3での剰余と偶奇の組として分類する。(問3)は式を因数分解したうえで、6×6の全組を条件に照らして残し、理論的分類と完全列挙の両方で数え漏れを防ぐ。

解答

(問1)
1,2,,6には3で割った余り0,1,2が各2個ある。和が0となる剰余の組は(0,0),(1,2),(2,1)なので、有利な組は322=12通りである。よって確率は1236=13.(問2)
平方を4で割った余りは、元の数が偶数なら0、奇数なら1である。和が0となるのは両方が偶数の場合だけなので3336=14.(問3)a3+a2b+ab2+b3=(a+b)(a2+b2).全36組を偶奇と3での剰余により検査すると、条件を満たす組は(1,5),(2,4),(3,3),(4,2),(5,1),(6,6)の6組である。確認の理由は次の通りである。4で割り切れるにはa,bが同じ偶奇であることが必要十分である。また3で割り切れるにはa+b0(mod3)、またはab0(mod3)であればよい。この2条件を同時に満たす組が上の6組である。したがって確率は636=16.

総評

難度4、計算量4、想定15分。剰余と偶奇を独立に整理して最後に共通部分を取る。解法1は因数分解後の必要十分条件で数え、解法2は全36組を剰余表として監査した。(問3)の有利な6組を完全列挙し、3つの確率1/3,1/4,1/6が両解法で一致する。

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出典: 熊本大学 2024年度 前期 数学①(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。