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熊本大学 2023年度 前期数学① 第2問/数学② 第2問

n2以上の自然数とする.1個のさいころをn回投げて,出た目の数の積をとる.積が12となる確率をpnとする.以下の問いに答えよ.
(問1) p2,p3を求めよ.
(問2) n4のとき,pnを求めよ.
(問3) n4とする.出た目の数の積がn回目にはじめて12となる確率を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

確率場合の数 数え上げ、場合分け、余事象、計算整理

方針

積が 12=223 になるには,1,2,3,4,6 だけが使われる。1 以外の目の個数で分類し,積が 12 になる非 1 の組を数える。はじめて 12 になる確率は,全体から直前までにすでに 12 になって最後に 1 が出た場合を除く。

解答

(問1)
2 回で積が 12 となるのは(2,6),(6,2),(3,4),(4,3)4 通りである。したがってp2=462=19である。

3 回で積が 12 となる場合を,1 以外の目で分類する。1,2,6 の並べ方が 6 通り,1,3,4 の並べ方が 6 通り,2,2,3 の並べ方が 3 通りである。よってp3=1563=572である。

(問2)
n4 とする。1 以外の目が 2 個のときは,その位置の選び方が nC2 通りで,各位置への入れ方は (2,6),(6,2),(3,4),(4,3)4 通りである。

1 以外の目が 3 個のときは,目は 2,2,3 であり,位置の選び方が nC3 通り,並べ方が 3 通りである。したがって積が 12 となる出方は4nC2+3nC3=n(n1)(n+2)2通りである。よってpn=n(n1)(n+2)26nである。

(問3)
長さ n の出方で積が 12 となるもののうち,n1 回目までにすでに積が 12 で,n 回目に 1 が出たものを除けばよい。(問2)の数え上げを An=n(n1)(n+2)2 とおくと,求める出方の数はAnAn1=(n1)(3n+2)2である。したがって求める確率は(n1)(3n+2)26nである。

別解

解法2(母関数で出目を符号化)

方針

出目の 2 の指数を X3 の指数を Y で記録する。(1+X+Y+X2+XY)nX2Y の係数を求めると、積が 12 となる順序付きの出方を一括して数えられる。初到達は最後の目ごとに直前の積を数える。

解答

(問1)(問2)
出目 1,2,3,4,6 をそれぞれ 1,X,Y,X2,XY に対応させる。出目 5 は積が 12 となる場合には現れない。したがって積が 12=223 となる出方の数は[X2Y](1+X+Y+X2+XY)nである。X2Y を作る選び方は(X2,Y),(XY,X),(X,X,Y)の3種類なので、その係数はn(n1)+n(n1)+n(n1)(n2)2=n(n1)(n+2)2.よってpn=n(n1)(n+2)26n.特にp2=19,p3=572である。

(問3)
n 回目に初めて積が 12 となるとき、最後の目は 2,3,4,6 のいずれかである。最初の n1 回の積が順に 6,4,3,2 となる出方の数は(n1)2,n(n1)2,n1,n1である。したがって求める出方の数は(n1)2+n(n1)2+2(n1)=(n1)(3n+2)2.ゆえに求める確率は(n1)(3n+2)26nである。

総評

難度4,計算量4。想定時間は12分程度。積を素因数で管理し,1 以外の目の個数で分類できれば標準的に処理できる。はじめて条件では,最後の目が 1 で直前にすでに達成していた場合を除く点が最も間違えやすい。位置づけは必答の得点源であり,途中計算を丁寧に残して確実に取り切りたい。

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出典: 熊本大学 2023年度 前期 数学①・数学② 共通第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。