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熊本大学 2024年度 前期数学② 第1問

eを自然対数の底とする。以下の問いに答えよ。
(問1) 曲線y=ex上の点(a,ea)における接線の方程式を求めよ。
(問2) (問1)で求めた接線の傾きをp,y切片をqとする。qpの式で表せ。
(問3) (問2)で求めたpの式をf(p)とする。曲線y=f(x)上の点(1,f(1))における接線l1および点(e,f(e))における接線l2の方程式を求めよ。
(問4) (問3)で求めた2本の接線l1,l2および曲線y=f(x)によって囲まれた部分の面積を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

指数・対数微分積分 接線・法線面積計算置換

方針

y=exの接線から傾きp=eaと切片q=ea(1a)を得て、a=logpf(p)に直す。f(x)=x(1logx)の接線を求め、二本の接線と曲線の位置を確認して積分する。

解答

(問1)
y=exx=aにおける傾きはeaである。したがって接線はyea=ea(xa)すなわちy=eax+ea(1a)である。

(問2)
p=eaであるからa=logpであり、p>0である。y切片はq=ea(1a)=p(1logp)である。

(問3)f(x)=x(1logx)であるからf(x)=logxである。f(1)=1,f(1)=0よりl1:y=1である。またf(e)=0,f(e)=1よりl2:y=x+eである。

(問4)
二直線l1,l2の交点はx=e1である。f(x)は上に凸であり、接線は曲線の上側にあるから、求める面積は1e1{1f(x)}dx+e1e{x+ef(x)}dxである。f(x)=xxlogxを用いて計算すると1e1(1x+xlogx)dx+e1e(e2x+xlogx)dx=ee2+34である。

別解

解法2(接線の包絡と原始関数で整理)

方針

接線の係数を直接pで表し、f(x)<0から接線が曲線の上側にあることを確認する。面積は2本の接線のうち低い方とfとの差として区間を分け、共通の原始関数で端点計算する。

解答

(問1)
接点を(a,ea)とすると、微分係数はeaである。点傾きの式からy=ea(xa)+ea=eax+ea(1a).(問2)
p=ea>0よりa=logpである。したがってq=ea(1a)=p(1logp).よってf(p)=p(1logp)である。

(問3)
f(x)=logxなので、x=1,eにおける接線はそれぞれ1:y=1,2:y=x+e.(問4)
f(x)=1/x<0であるから、各接線は曲線の上側にある。また12x=e1で交わる。囲まれた領域の上端は、1xe1では1e1xeでは2である。

ここでxlogxdx=x22logxx24を用いると、面積SS=1e1(1x+xlogx)dx+e1e(e2x+xlogx)dx=ee2+34.e24e+3=(e1)(e3)<0よりこの値は正であり、領域の取り方とも整合する。

総評

難度5、計算量5、想定22分。接線の傾きと切片からf(x)=x(1logx)を作る誘導が中心である。解法1は区間ごとの面積を直接積分し、解法2はf(x)<0による上下関係と共通の原始関数を明示した。交点x=e1で上端の直線が替わる点が最大の注意点で、両解法とも面積e(e2+3)/4に一致する。

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出典: 熊本大学 2024年度 前期 数学②(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。