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京都大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第5問

(1) 四面体PQRSが,PQR=RQS=SQP=90およびPR=PS=a (定数)をみたすとき,
このような四面体の体積の最大値を求めよ.

(2) 四面体ABCDが,AB=BC=CD=DA=a (定数)をみたすとき,
このような四面体の体積の最大値を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安27

図形と方程式微分 座標設定体積計算微分による最大最小

方針

(1)Q を直交する3辺の頂点と見て、QP=x, QR=y, QS=z と置く。PR=PS=a から y=z を得て、体積 xyz/6 を1変数関数にする。(2) は対角線 AC=d を固定し、三角形 ABC, ADC を底辺 d、等辺 a の二等辺三角形として扱う。2つの三角形のなす角で高さが最大になる場合を考え、最後に d で最大化する。

解答

(1) QP, QR, QS は互いに直交しているので QP=x,QR=y,QS=z とおくと、四面体 PQRS の体積は V=16xyz である。
また直角三角形 PQR, PQS に注目すると PR2=x2+y2,PS2=x2+z2 である。PR=PS=a より x2+y2=x2+z2 となり、長さは正なので y=z である。
さらに x2+y2=a2 だから V=16xy2=16x(a2x2)(0<x<a) である。 F(x)=x(a2x2) とおくと F(x)=a23x2 である。よって F(x)x=a/3 で最大となる。このとき y2=a2a23=2a23 であるから、最大体積はVmax=16a32a23=327a3である。

(2)
対角線 AC の長さを d とする。AB=BC=a, AD=CD=a であるから、三角形 ABC と三角形 ADC は、いずれも底辺 AC=d、等しい2辺が a の二等辺三角形である。
底辺 AC に対する高さを h とすると h2=a2(d2)2 である。

四面体の底面を三角形 ABC と見る。この底面積は 12dh である。点 D から平面 ABC までの距離は、点 D から直線 AC までの距離 h を超えない。したがってV1312dhh=16dh2=16d(a2d24)である。
この等号は、三角形 ABC と三角形 ADC の平面が直線 AC を軸として直交するように置いたときに実現できる。したがって、あとは G(d)=d(a2d24)(0<d<2a) の最大値を求めればよい。

微分すると G(d)=a23d24 であるから、最大は d=2a3 のときに生じる。このときG(d)=2a3(a2a23)=4a333である。よって最大体積は Vmax=164a333=2327a3 である。
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別解

解法2(相加平均・相乗平均で最大化する)

方針

体積の上限を出す幾何部分は同じだが、最後の1変数最大化を微分せず処理する。
0<u<1 に対する u(1u)24/27 を相加平均・相乗平均から示す。

解答

(1) QP=x,QR=QS=y と置けばx2+y2=a2,V=16xy2.u=x2/a2 とするとV2=a636u(1u)2.正の3数 u,(1u)/2,(1u)/2 の和は1だからu(1u2)2(13)3.よって u(1u)24/27 であり、等号は u=1/3 のときである。したがってVmax=327a3.(2) AC=d、2つの二等辺三角形の AC への高さを h とするとh2=a2d24,V16dh2.等号は2平面が AC を軸として直交するときに実現する。u=d2/(4a2) と置けばV2a69u(1u)24a6243.よってVmax=2327a3.

総評

空間図形の体積最大化を、直交辺や固定した対角線で1変数化する問題。目安時間は27分。(1) は PR=PS から直交する2辺が等しくなることを見落とさない。(2) は対角線 AC=d を固定すると、2つの二等辺三角形の高さ h が決まり、残る自由度は平面どうしの開きだけになる。上限を出した後、その上限が直交配置で実現できることまで書くのが答案上の要点である。
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出典: 京都大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。