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京都大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

0x0y0zで定まる空間の部分をAとし,
0x10y10z1で定まる立方体をCとする.
t0<t<3の範囲で動くとき,平面x+y+z=tによる,AおよびCの切り口の面積を,それぞれT(t)およびS(t)とする.

(1) T(t)を求めよ.

(2) S(t)の最大値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安28

図形と方程式関数 座標設定面積計算対称性の利用

方針

(1) では切断面と3本の座標軸との交点を求め、一辺の長さから正三角形の面積を出す。(2)では 0<t11t2 に分ける。中央の範囲では第一象限の大きな正三角形から、立方体の3面を越える合同な小正三角形を除く。残りは立方体の中心に関する対称性で処理する。

解答

(1)

平面 x+y+z=t と3本の座標軸との交点は(t,0,0),(0,t,0),(0,0,t)である。どの2点間の距離も 2t なので、切り口は一辺 2t の正三角形である。したがってT(t)=34(2t)2=32t2.(2)

0<t1 では、(1)の切り口全体が立方体 C に入る。よってS(t)=32t2.1t2 では、(1)の正三角形から x>1y>1z>1 の部分を除く。例えば x>1 の部分は X=x1 と置けばX+y+z=t1の第一象限内の切り口と合同で、面積は T(t1) である。3部分は互いに重ならないからS(t)=T(t)3T(t1)=32{t23(t1)2}=32(2t2+6t3).立方体の中心 (12,12,12) に関する点対称(x,y,z)(1x,1y,1z)は、切断面 x+y+z=tx+y+z=3t に移す。したがってS(t)=S(3t).よって最大値は 1t2 で調べればよい。二次式を平方完成すると2t2+6t3=322(t32)2.したがって t=32 のとき最大となり、求める最大値は最大値334である。

別解

解法2(切り口をxy平面へ投影する)

方針

平面を z=txy と見て xy 平面へ正射影する。面積要素は一定倍率 3 で伸びる。1t2 では単位正方形から2個の直角三角形を除いた領域が投影図となるので、その面積を直接最大化する。

解答

(1)

切断面をz=txyと表す。この平面上の面積は、xy 平面への正射影の面積の 1+(1)2+(1)2=3 倍である。

第一象限 A の切り口を投影すると、x0y0x+yt で定まる直角二等辺三角形になる。その投影面積は t22 なのでT(t)=3t22=32t2.(2)

1t2 のとき、条件 0z1t1x+ytとなる。したがって投影領域は単位正方形から、脚の長さがそれぞれ t12t の直角二等辺三角形を除いた部分である。その面積を A(t) とするとA(t)=1(t1)22(2t)22=34(t32)2.よってS(t)=3A(t)334,等号は t=32 で成り立つ。

0<t1 では投影領域は脚の長さ t の直角二等辺三角形なのでS(t)=3t2232.2t<3 では対称性により同じ評価になる。したがって全範囲での最大値は334である。

総評

難度6、計算量5、目安28分。切断面そのものを正三角形の差として扱う方法と、xy平面への正射影を使う方法で照合した。立方体の中心対称性から S(t)=S(3-t) となり、最大は中央の t=32 で生じる。行列・行列式は使用していない。

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出典: 京都大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。