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京都大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

数直線上を原点から右(正の向き)に硬貨を投げて進む。表が出れば1進み、裏が出れば2進むものとする。このようにして、ちょうど点 n に到達する確率を pn で表す。ただし、n は自然数とする。

(1) 3以上の n について、pnpn1,pn2 との関係式を求めよ。

(2) pn (n3) を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安14

確率数列 確率漸化式、特性方程式、漸化式の変形

方針

n へ入る最後の一歩を表・裏に分けて漸化式を作る。初期値を確認した後、隣接項の差を取ると等比数列になるので、階差を足して一般項を得る。

解答

(1)
n に到達する直前の位置は n1 または n2 だけである。前者からは表、後者からは裏を出せばよいからpn=12pn1+12pn2(n3)である。

(2)
点1へは表1回で到達する。点2へは裏1回、または表2回で到達するのでp1=12,p2=12+14=34.漸化式を変形するとpnpn1=12(pn1pn2).そこで dn=pnpn1 とおけばd2=14,dn=14(12)n2.よってpn=p1+d2+d3++dn=12+141(12)n11+12=23+13(12)n.n へ入る最後の一歩は2通りだけである

別解

解法2(通り過ぎる確率を使う)

方針

歩みは右向きだけなので、点 n に到達しない場合は、初めて n を越すときに n1 から裏で n+1 へ進む。この余事象から一次漸化式を作る。

解答

(1)
最後の一歩で表・裏を分ければpn=12pn1+12pn2(n3)を得る。

(2)
歩みは1または2ずつ右へ進む。点 n に到達しない場合、初めて n を越す一歩は、点 n1 から裏を出して点 n+1 へ進む場合に限る。したがって1pn=12pn1,すなわちpn=112pn1(n2)である。定数解は 2/3 だからpn23=12(pn123).初期値 p1=1/2 を用いるとpn23=(12)n1(1223)=16(12)n1.よってpn=23+13(12)nである。この式は p2=3/4 とも一致する。

総評

最後の一歩と余事象の2方向から到達確率を求める問題。目安時間は14分。点2には「裏1回」と「表2回」の2通りがある。漸化式、初期値、一般項の代入確認までそろえた。

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出典: 京都大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。