方針
点 n へ入る最後の一歩を表・裏に分けて漸化式を作る。初期値を確認した後、隣接項の差を取ると等比数列になるので、階差を足して一般項を得る。
解答
(1)
点 n に到達する直前の位置は n−1 または n−2 だけである。前者からは表、後者からは裏を出せばよいからpn=21pn−1+21pn−2(n≧3)である。
(2)
点1へは表1回で到達する。点2へは裏1回、または表2回で到達するのでp1=21,p2=21+41=43.漸化式を変形するとpn−pn−1=−21(pn−1−pn−2).そこで dn=pn−pn−1 とおけばd2=41,dn=41(−21)n−2.よってpn=p1+d2+d3+⋯+dn=21+411+211−(−21)n−1=32+31(−21)n.点 n へ入る最後の一歩は2通りだけである
別解
解法2(通り過ぎる確率を使う)
方針
歩みは右向きだけなので、点 n に到達しない場合は、初めて n を越すときに n−1 から裏で n+1 へ進む。この余事象から一次漸化式を作る。
解答
(1)
最後の一歩で表・裏を分ければpn=21pn−1+21pn−2(n≧3)を得る。
(2)
歩みは1または2ずつ右へ進む。点 n に到達しない場合、初めて n を越す一歩は、点 n−1 から裏を出して点 n+1 へ進む場合に限る。したがって1−pn=21pn−1,すなわちpn=1−21pn−1(n≧2)である。定数解は 2/3 だからpn−32=−21(pn−1−32).初期値 p1=1/2 を用いるとpn−32=(−21)n−1(21−32)=−61(−21)n−1.よってpn=32+31(−21)nである。この式は p2=3/4 とも一致する。
総評
最後の一歩と余事象の2方向から到達確率を求める問題。目安時間は14分。点2には「裏1回」と「表2回」の2通りがある。漸化式、初期値、一般項の代入確認までそろえた。
冊子PDFで見る京大の確率の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。