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京都大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

3つのベクトル OA,OB,OC はたがいに直交している。点 O より直線 BC,CA,AB に垂線をひき、その交点をそれぞれ P,Q,R とする。

(1) 四面体 OPQR の四面体 OABC に対する体積比を、OA,OB,OC の長さ a,b,c で表せ。

(2) 四面体 OPQR の体積は四面体 OABC の体積の 14 以下であることを示せ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安25

ベクトル図形と方程式 座標設定ベクトル成分計算、相加相乗平均

方針

P,Q,R はすべて平面 ABC 上にあるので、2つの四面体は頂点 O と底面の高さを共有する。直角三角形の斜辺への射影から辺の分割比を求め、三角形 PQR を3つの隅の三角形を引いて計算する。

解答

三角形 OBCO を直角とし、P は斜辺 BC への垂線の足である。直角三角形の射影の関係からBP:PC=b2:c2.同様にCQ:QA=c2:a2,AR:RB=a2:b2.(1)
三角形 PQR と三角形 ABC は同じ平面上にある。四面体 OPQR,OABC は頂点 O からこの平面までの高さを共有するから、体積比は底面積比に等しい。

三角形 ABC から3つの隅の三角形を除くと[PQR][ABC]=1a4(a2+b2)(a2+c2)b4(b2+c2)(b2+a2)c4(c2+a2)(c2+b2).通分すると[PQR][ABC]=2a2b2c2(a2+b2)(b2+c2)(c2+a2).したがって求める体積比もVOPQRVOABC=2a2b2c2(a2+b2)(b2+c2)(c2+a2).(2)
相加相乗平均よりa2+b22ab,b2+c22bc,c2+a22ca.3式を掛けると、分母は 8a2b2c2 以上である。よってVOPQRVOABC2a2b2c28a2b2c2=14.等号は a=b=c のときに成り立つ。

P,Q,R は底面 ABC の3辺上にある

別解

解法2(底面を平面座標へ移す)

方針

空間の体積計算を行わず、共通の高さから底面積比だけを求める。三角形 ABC を平面上の標準三角形へ移し、3点の辺上の座標を射影比から書いて座標面積公式を適用する。

解答

(1)
x=a2,y=b2,z=c2 とおく。解法1と同じ射影の関係からBP:PC=y:z,CQ:QA=z:x,AR:RB=x:y.面積比を保つように三角形 ABCA=(0,0),B=(1,0),C=(0,1)へ移して考える。するとP=(zy+z,yy+z),Q=(0,xx+z),R=(xx+y,0).座標による三角形の面積公式を使うと[PQR][ABC]=xz(y+z)(x+z)+xy(x+y)(y+z)x2(x+z)(x+y)=2xyz(x+y)(y+z)(z+x).x=a2,y=b2,z=c2 を戻し、共通の高さをもつ四面体の体積比が底面積比に等しいことを使えばVOPQRVOABC=2a2b2c2(a2+b2)(b2+c2)(c2+a2).(2)
相加相乗平均より(x+y)(y+z)(z+x)8xyzだから、この比は 1/4 以下である。

総評

同じ頂点・同じ底面平面をもつ四面体の体積比を、三角形の面積比へ落とす問題。目安時間は25分。空間の成分公式へ持ち込まず、直角三角形の射影比と平面図形だけで2通りに解いた。

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出典: 京都大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。