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京都大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

4人でジャンケンをし,負けたものが順次去って,残りでジャンケンをして,勝者が一人になるまで続けるものとする.
また,4人はそれぞれ独立に,グー(石),チョキ(はさみ),パー(紙)を確率13で出すものとする.

(1) 1回でゲームが終了する確率p1および2回目の勝負がm人(m=2,3,4)で行われる確率pmを求めよ.

(2) 2回でこのゲームが終了する確率qを求めよ.

難易度6/ 10計算量7/ 10目安22

確率場合の数 数え上げ状態分類、条件付き確率

方針

1回のじゃんけん後に残る人数を 1,2,3,4 に分類する。4人の出し方は 34 通りで、2種類の手だけが出たときは勝った手を出した人数が次回の人数になる。全員同じ手、または3種類すべての手が出た場合は誰も去らず4人のままである。(2)では、2回目に m 人で始めたとき1人だけが残る確率を rm として、p2r2+p3r3+p4r4 を計算する。

解答

(1)
4人の1回の出し方は全部で 34=81 通りである。

1回でゲームが終了するのは、1人だけが勝つ手を出し、残り3人がそれに負ける手を出す場合である。勝つ手の種類は3通りで、その勝つ手を出す人の選び方は4通りだから 34=12 通りである。したがって p1=1281=427 である。

2回目が2人で行われるのは、勝つ手を出す人が2人、負ける手を出す人が2人の場合である。勝つ手の種類が3通り、勝つ手を出す2人の選び方が 4C2 通りなので 34C2=18 通りである。よって p2=1881=29 である。

2回目が3人で行われるのは、勝つ手を出す人が3人、負ける手を出す人が1人の場合である。これは 34=12 通りなので p3=1281=427 である。

2回目も4人で行われるのは、誰も負けない場合である。これは、全員が同じ手を出す場合、または3種類の手がすべて出る場合である。上の結果を全体から引けばp4=1p1p2p3=142729427=1327である。

(2) m 人で1回じゃんけんをして、その1回で1人だけが残る確率を rm とする。2人の場合は、2人が異なる手を出せば必ず1人が勝つので r2=69=23 である。3人の場合は、1人だけが勝つ手を出し、残り2人が負ける手を出す場合であり r3=3333=13 である。4人の場合は先ほどの p1 と同じで r4=427 である。

2回でゲームが終了するためには、1回目ではまだ1人に決まらず、2回目で1人に決まればよい。したがって q=p2r2+p3r3+p4r4 である。これを代入するとq=2923+42713+1327427=108729+36729+52729=196729.よって q=196729 である。

別解

解法2:手の出現型を表にして数える

方針

4人の手を、全員同じ・3種類全て・2種類だけの三型に分ける。2種類だけのときは勝つ手を出した人数を1、2、3人に分け、二回目の人数を表で読み取る。

解答

(1)
4人の出し方は 34=81 通りである。手の出現型で分類すると次の表になる。出現型通り数次に残る人数全員同じ343種類全て34C22=3642種類、勝者1人34C1=1212種類、勝者2人34C2=1822種類、勝者3人34C3=123したがってp1=1281=427,p2=1881=29,p3=1281=427,p4=3+3681=1327.(2)
m 人で一回だけじゃんけんをして1人に決まる確率を rm とする。同じ分類からr2=23,r3=13,r4=427.二回で終了するには、一回目に2、3、4人が残り、二回目に1人へ決まればよい。よってq=p2r2+p3r3+p4r4=2923+42713+1327427=196729.

総評

難度6、計算量7、目安時間22分。勝つ人数による直接分類と、手の出現型の表による全81通りの分類で確率を照合した。3種類全てが出た場合は誰も去らないこと、二回で終了する事象では一回終了を除くことに注意する。

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出典: 京都大学 1987年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。