方針
(i)は接線で接することを、値が一致し微係数も一致するという条件に翻訳する。(ii)では が最高次係数1の4次式で、 を二重根にもつため と決まる。三次係数0から を出し、 を積分して面積を求める。
解答
(i) は点 における接線である。したがって、まず接点を通ることから である。また、接線の傾きは曲線のその点における微係数に等しいので である。
ここで とおくと、上の2つの等式は を意味する。多項式 について、 なら は で割り切れる。さらに であるから、その根は少なくとも二重根である。よって は で割り切れる。
(ii) は1次式であるから、 は最高次係数1の4次式であり、三次の係数は と同じく0である。(i)より はともに二重根で、しかも だから と書ける。
右辺を展開したとき、三次の係数は である。これが0であるから すなわち である。特に である。
したがって である。この式は常に0以上で、 と で0になる。よって囲まれた部分の面積はである。被積分関数は偶関数なのでと書ける。 とおくとである。したがって である。
別解
解法2
方針
接点が二重根になることから まで決める。積分では と置いて大きさを に分離し、固定積分だけを計算する。曲線と共通接線の位置関係も図で確認する。
解答
(i)
接点 では値と傾きが一致するのでしたがって は の二重根であり, で割り切れる。
(ii)
は最高次係数1の4次式で,異なる二重根 をもつから三次係数が0であることから である。 とおくとよって と変数変換すればしたがってである。
総評
難易度は6,計算量は5程度である。想定時間は20分から28分程度。(i)で「接線が一致する」を値と微係数の一致に直し、二重根として扱うところが方針の中心である。(ii)では が1次式なので三次係数に影響しないこと、したがって接点が と対称になることを明記したい。面積では を確認し、積分区間を から とするのが符号ミスを防ぐ。