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京都大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

n個のサイコロを同時にふり,出た目の数のうちの最大のものをMn,最小のものをmnとする.

(1) 1ij6を満たす整数ijに対して
Mn=jかつmn=iとなる確率P(Mn=j,mn=i)nijで表せ.

(2) limnE(Mnmn)
およびlimnV(Mnmn)を求めよ.

(一般に確率変数Xに対してE(X)はその平均,V(X)はその分散を表す.)

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

確率場合の数 数え上げ、期待値、範囲評価

方針

最大・最小を指定するため、区間内の出方から両端が欠ける場合を包除する。極限は1と6が共に現れる確率が1へ近づくことと有界性を使う。

解答

(1) i<j のとき、全出目が i,,j に入り、i,j が共に現れる必要がある。包除によりP(Mn=j,mn=i)=(ji+1)n2(ji)n+(ji1)n6n.i=j では全て同じ目なので P=6n である。

(2) 少なくとも一つ1と一つ6が出る確率は12(56)n+(46)n1.Xn=Mn/mn とすると常に 1Xn6 で、この事象上では Xn=6 である。従ってEXn65P(Xn6)0.同様に E(Xn2)36 だからlimE(Xn)=6,limV(Xn)=3662=0.

別解

解法2(区間確率の二階差)

方針

全出目が [i,j] に入る確率を基本量とし、最小と最大を端点に固定するため左右の区間を差し引く。極限は失敗確率を直接上から抑える。

解答

(1) 全出目が i 以上 j 以下となる確率はH(i,j)=(ji+16)n.i<j では最小を i、最大を j に固定する二階差を取ってP=H(i,j)H(i+1,j)H(i,j1)+H(i+1,j1),すなわち解法1の式を得る。i=j6n である。

(2) Xn6 なら1が一度も出ないか6が一度も出ないのでP(Xn6)2(56)n.従ってE(Xn)610(56)n0.また Xn23635 より二乗平均も36へ近づく。よって平均の極限は6、分散の極限は0である。

総評

難易度6、計算量5。目安時間は22分である。(1)は両端の目が少なくとも一度出る条件を包除する。i=j は別扱いする。(2)は分布全体を足さず、1と6が現れない確率を指数的に抑え、有界性から平均・二乗平均を処理する。

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出典: 京都大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。