方針
最大・最小を指定するため、区間内の出方から両端が欠ける場合を包除する。極限は1と6が共に現れる確率が1へ近づくことと有界性を使う。
解答
(1) i<j のとき、全出目が i,…,j に入り、i,j が共に現れる必要がある。包除によりP(Mn=j,mn=i)=6n(j−i+1)n−2(j−i)n+(j−i−1)n.i=j では全て同じ目なので P=6−n である。
(2) 少なくとも一つ1と一つ6が出る確率は1−2(65)n+(64)n⟶1.Xn=Mn/mn とすると常に 1≦Xn≦6 で、この事象上では Xn=6 である。従ってE∣Xn−6∣≦5P(Xn=6)⟶0.同様に E(Xn2)→36 だからlimE(Xn)=6,limV(Xn)=36−62=0.
別解
解法2(区間確率の二階差)
方針
全出目が [i,j] に入る確率を基本量とし、最小と最大を端点に固定するため左右の区間を差し引く。極限は失敗確率を直接上から抑える。
解答
(1) 全出目が i 以上 j 以下となる確率はH(i,j)=(6j−i+1)n.i<j では最小を i、最大を j に固定する二階差を取ってP=H(i,j)−H(i+1,j)−H(i,j−1)+H(i+1,j−1),すなわち解法1の式を得る。i=j は 6−n である。
(2) Xn=6 なら1が一度も出ないか6が一度も出ないのでP(Xn=6)≦2(65)n.従って∣E(Xn)−6∣≦10(65)n→0.また ∣Xn2−36∣≦35 より二乗平均も36へ近づく。よって平均の極限は6、分散の極限は0である。
総評
難易度6、計算量5。目安時間は22分である。(1)は両端の目が少なくとも一度出る条件を包除する。i=j は別扱いする。(2)は分布全体を足さず、1と6が現れない確率を指数的に抑え、有界性から平均・二乗平均を処理する。
冊子PDFで見る京大の確率の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。