方針
各頂点の位置ベクトルを置き、2:1内分を問題文の向きどおり2回計算する。 を元の3頂点の一次結合で表した後、3本の辺ベクトルを引き算する。それぞれが元の対応辺と平行で、長さが一律に 倍になることを示して相似を結論する。
解答
頂点 の位置ベクトルを とする。問題文の「2:1に内分」は、たとえば が から へ 進んだ点であることを意味する。したがってである。
もう一度同じ比で内分するととなる。よってである。したがって3組の対応辺はそれぞれ平行で、長さの比はいずれも である。ゆえにであり、相似比は である。
別解
解法2:重心中心の相似変換
方針
2回の内分後の各点を求めるところまでは同じだが、辺を3本計算せず、三角形 の重心 からの位置を調べる。各 が対応する の 倍になることを示せば、中心 、比 の相似変換で3頂点が同時に移るため、相似が一度に従う。
解答
三角形 の重心を とする。原点を任意に取り、 の位置ベクトルを とすればである。
内分点の公式を2回使うとである。したがってとなる。文字を循環させればも成り立つ。
よって は、それぞれ を中心 、相似比 で移した点である。負号は の反対側へ移ることを表し、長さはすべて 倍になる。したがってである。
総評
難度4、計算量3で、目安は15分。採点の中心は内分の向きを正しく式にすることと、相似を「辺の長さが同じ比」だけで済ませず、対応辺の平行または共通の相似変換まで示すことである。 の係数を逆にすると以後すべてが崩れる。解法1は機械的で安全、解法2は重心 を中心とする比 の変換を見抜けば3辺の計算をまとめられる。