方針
(1) では原点から平面へ下ろした垂線の足を求める。平面の法線ベクトルは なので、最短点は とおける。(2)では、半径3の球を平面で切った小さい方の体積は、原点から平面までの距離 が大きいほど小さくなる。したがってまず を最大にし、得られた から球冠の高さ と体積を計算する。
解答
(1)
平面 の法線ベクトルは である。原点に最も近い平面上の点は、原点からこの法線方向に進んだ点なので とおける。これを平面の式に代入すると すなわち である。したがって である。よって求める点はである。
(2)
原点から平面までの距離を とする。距離の公式より である。球の中心は原点で半径は3であるから、平面が中心から遠いほど小さい方の部分の体積は小さくなる。したがって を最大にすればよい。 の最大化は の最大化と同じである。これを とおくと であり、微分してとなる。したがって増減を調べると、 は で最大となる。実際 であり、 では 、 では である。よって最大距離は で、このとき である。
半径3の球を、中心から距離 の平面で切る。小さい方の部分は高さ の球冠である。半径3の球の球冠の体積は である。ここで だから である。したがって以上より である。
別解
解法2:平方の非負性と断面積分を使う
方針
平面までの距離の最大値は、平方の非負性だけで評価する。球冠の体積は公式に頼らず、球の円形断面を表示積分して求める。
解答
(1)
平面の法線方向は であるから、最短点を とおく。平面の式へ代入してを得る。したがってであり、最短点はである。
(2)
原点から平面までの距離を とするとここでだから であり、等号は のときに成り立つ。小さい方の球冠は平面が中心から遠いほど小さいので、 のときに体積が最小となる。
法線方向を 軸とみなすと、高さ における球の断面積はである。小さい球冠は に対応するから
総評
難度7、計算量7、目安時間25分。平面までの距離を微分と平方の非負性で最大化し、どちらも を得た。球冠体積は公式と円形断面の表示積分で照合した。小さい方の体積が距離の増加とともに減る向きを取り違えない。