方針
高さ a の線分 PQ 上の点を、上端と下端の内分点として表す。一周の三局面から断面の三頂点を求め、辺長と断面積を計算して積分する。
解答
(1) 平面 z=a と線分 PQ の交点の水平位置は aP+(1−a)Q である。一周の三局面から断面の頂点はaA+(1−a)E,aB+(1−a)F,aC+(1−a)Dとなる。隣り合う辺の単位ベクトルを u,v とし、そのなす角を 120∘ とすると断面の一辺は au+(1−a)v である。よって辺長の二乗はa2+(1−a)2−a(1−a)=3a2−3a+1.三辺とも同じなので、断面は辺長 3a2−3a+1 の正三角形である。
(2) 断面積はS(a)=43(3a2−3a+1).したがってV=∫01S(a)da=43[a3−23a2+a]01=83.
別解
解法2(具体的な座標で三頂点を追う)
方針
下の正三角形に座標を置き、断面の三頂点を直接求める。座標差から三辺が等しいことと面積を確認し、体積へ進む。
解答
(1) D=(0,0),E=(1,0),F=(1/2,3/2) とする。高さ a の断面の三頂点はU=(1−a)E+aD,V=(1−a)F+aE,W=(1−a)D+aF.計算するとUV2=VW2=WU2=3a2−3a+1.よって断面は正三角形である。
(2) 正三角形の面積公式からS(a)=43(3a2−3a+1).これを 0≦a≦1 で積分してV=43∫01(3a2−3a+1)da=83を得る。
総評
難易度6、計算量5。目安時間は22分である。Q が E から出発するため単なる相似断面ではない。高さ a の点を上端・下端の内分として表し、断面の三頂点を明示する。積分は表示数式で独立させる。
冊子PDFで見る京大のベクトルの問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。