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京都大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第5問

一辺の長さが1の正方形と,一辺の長さが2の正方形でできたタイルが多数大きな袋に入っている.
でたらめにタイルを一枚取り出すとき,
小さいタイルが取り出される確率をp,大きいタイルが取り出される確率をq=1pとする.
縦の長さが3,横の長さが6の長方形に,取り出されたタイルを敷きつめていくとき,
ちょうどn回でこの長方形が過不足なく敷きつめられる確率を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

確率場合の数 数え上げ、場合分け、範囲評価

方針

大タイルを k 枚、小タイルを s 枚使ったとして、面積と総枚数から 4k+s=18n=183k を得る。3×6長方形の中央を通る横線はどの2×2タイルとも交わり、互いに重ならない長さ2の区間を作るので k3 と分かる。k=0,1,2,3 が実際に敷けることを確かめ、各場合の取り出し順を二項係数で数える。

解答

大きいタイルを k 枚、小さいタイルを s 枚使うとする。面積と総枚数から4k+s=18,k+s=nである。したがってn=183k,s=184kを得る。

次に大きいタイルの上限を調べる。縦3の長方形内にある縦幅2のタイルは、中央の横線と必ず交わる。その交わりは長さ2の区間であり、異なる大タイルから生じる区間は重ならない。横幅は6だから2k6であり、k3 である。一方、k=0,1,2,3 は、大タイルを横に並べ、残りを小タイルで埋めれば実現できる。

したがって k=0,1,2,3 に対応して n=18,15,12,9 だけが可能である。n=183k のとき、n 回のうち大タイルが出る回を k 回選べばよいから、その確率はnCkqkp184kである。よって求める確率は{p18(n=18),15qp14(n=15),66q2p10(n=12),84q3p6(n=9),0(その他)である。

別解

解法2:回数nから逆算

方針

総面積18と総枚数 n を先に固定し、大タイル枚数 k と小タイル枚数 s を連立方程式から n の式で求める。非負整数条件と、大タイルが中央線上で占める長さから得る k3 を合わせて、可能な n を直接絞る。確率は (p+qz)nzk の係数として一括して読み取る。

解答

大タイル枚数を k、小タイル枚数を s とすればk+s=n,4k+s=18だからk=18n3,s=4n183である。大タイルは中央の横線上に互いに重ならない長さ2の区間を占めるから k3 であり、k,s は非負整数なのでk0123n1815129s1814106だけが残る。各組は大タイルを横に並べ、残りを1×1で埋めれば実現する。

(p+qz)nzk の係数は、大タイルがちょうど k 枚出る確率nCkpnkqkである。表の4組を代入して{p18(n=18),15qp14(n=15),66q2p10(n=12),84q3p6(n=9),0(その他)を得る。

総評

難度6、計算量5で、目安は25分。面積条件だけなら k=4,n=6 も候補になるため、縦3の長方形には2×2タイルを4枚置けない幾何的理由が必須である。中央の横線上に各大タイルが長さ2を占めると見ると、上限3枚を短く厳密に示せる。確率部分では、大タイルの位置を nCk で選び、残る回がすべて小タイルであることを指数に反映する。可能な枚数だけを列挙して配置可能性を確認するのが採点上の要点である。

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出典: 京都大学 1988年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。