方針
円の中心を原点、半径を とし、短い方の弧 の中点方向を 軸に取る。 を 軸対称に置き、 と表す。2つの距離の積を平方して だけの式 に直し、 で最大となる位置を読む。直径の場合だけ最大点が2つになることを分ける。
解答
円の中心を 、半径を とする。まず が直径の両端でない場合を考える。短い方の弧 の中点方向を 軸の正方向に取り、ある を用いてとおく。円上の点 をとする。
距離の平方はである。よってとなる。したがってである。
かつ だから、この値は のとき最大になる。これは短い方の弧 の中点と直径の反対側にある点、すなわち長い方の弧 の中点である。
が直径の両端なら となり、 が最大になる の2点、すなわち に垂直な直径の両端で最大となる。なお を許す場合は、その点の対蹠点で最大となる。
別解
解法2:中心角と三角関数
方針
短い方の弧 の中点を中心角0とし、 の偏角を 、動点 の偏角を とする。弦長公式で を正弦に直し、積和公式により を得る。余弦の値域から最大位置を決め、 が直径の両端である場合を別に確認する。
解答
円の半径を とする。短い方の弧 の中点を偏角0の点とし、とおく。ただし としてよい。
中心角に対する弦長の公式からである。積和公式を使うととなる。
なら なので、 の範囲で が最大になるのは のときである。これは長い方の弧 の中点である。
、すなわち が直径の両端なら、積は となるので、 に垂直な直径の両端の2点で最大となる。
総評
難度6、計算量4で、目安は20分。図形の対称軸を短い方の弧 の中点方向に取ると、積が1変数の絶対値へ落ちる。通常は長い方の弧 の中点が答えだが、 が直径のときは長短の弧が区別できず、垂直な直径の両端2点が最大になる。この特別場合を落とさないことが採点上重要である。座標解法では距離の平方、三角関数解法では弦長公式と積和公式の符号を丁寧に扱いたい。