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京都大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

2つの曲線y=x3xy=x2aが1点Pを通り,Pにおいて共通の接線をもっている.
この2つの曲線で囲まれた部分の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安20

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算、場合分け

方針

共通接線をもつ点の x 座標を t とし、関数値と微分係数の一致から接点候補を求める。理系の設問では a の符号条件がないため、t=1t=13 の二通りを両方扱う。各場合で差の式が接点を重解にもつことを使い、囲まれる区間と上下関係を確認して面積を求める。

解答

接点 Px 座標を t とする。2曲線が P を通り、そこで接線を共有するので t3t=t2a,3t21=2t が成り立つ。後式より 3t22t1=0 だから t=1,t=13 である。また関数値の一致から a=t3+t2+t である。

まず t=1 のとき a=1 である。このとき2曲線の差は x3x(x21)=x3x2x+1=(x1)2(x+1) である。囲まれる部分は 1x1 にあり、この区間で差は 0 以上である。したがって面積は 11(x3x2x+1)dx=43 である。

次に t=13 のとき a=527 である。このとき x3x(x2+527)=127(3x5)(3x+1)2 である。交点の x 座標は 1353 で、13 は接点に対応する重解である。区間 13x53 では 3x50 だから、上の差は 0 以下である。よって面積は 1/35/3{x3x(x2+527)}dx である。計算すると 1/35/3127(3x5)(3x+1)2dx=43 となる。

どちらの場合も面積は同じなので、求める面積は 43 である。

別解。差の式を一般に見ると、接点 t は重解である。差を F(x)=x3x(x2a) とおくと、F(t)=0F(t)=0 であり、もう一つの根を s とすると、3次式の根の和から 2t+s=1 である。候補 t=1,13 に対し、いずれも st=2 となる。したがって平行移動して区間を長さ 2 に直せば、面積は 02u2(2u)du=43 となり、同じ結果を得る。

総評

難度5、計算量4。文系第1問から a>0 の条件を外した形で、接点候補を二つとも処理する必要がある。想定時間は20分程度。一方の候補だけで終えると不十分だが、二つの場合の面積が等しくなるため、重解ともう一つの交点の位置を整理できると計算を短くできる。符号確認をしてから絶対値付きの面積に直すことが採点上の注意点である。

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出典: 京都大学 1990年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。