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京都大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

平面上で次の方程式①を満たす点全体の集合をC1
②を満たす点全体の集合をC2とする.

x2+y21=0

10x2+14xy+5y2=1

(1) abcdは負でない整数でadbc>0を満たしている.
さらにA=(abcd)の定める1次変換fC2C1に写している,
すなわちf(C2)=C1である.
このときabcdを求めよ.

(2) C2上の点でx座標,y座標とも整数であるものは何個あるか.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安20

数と式図形と方程式整数 恒等式比較ベクトル成分計算数え上げ

方針

写像後の長さの2乗が C2 の二次形式に一致することから ATA の成分条件を得る。非負整数の平方和を列挙して行列を一意に決める。(2)は行列式1の整数変換が整数格子を全単射にすることを使う。

解答

(1) (x,y)C2 の像の長さの2乗は(ax+by)2+(cx+dy)2.これが 10x2+14xy+5y2 に一致するのでa2+c2=10,b2+d2=5,ab+cd=7.非負整数より(a,c)=(1,3),(3,1),(b,d)=(1,2),(2,1).内積が7となる候補は (a,c)=(1,3),(b,d)=(1,2)
(a,c)=(3,1),(b,d)=(2,1) である。前者は adbc=1、後者は1だから(a,b,c,d)=(3,2,1,1).(2) 得られた行列は整数成分で行列式1なので、整数格子点を整数格子点へ全単射に移す。従って C2 上の整数点は、単位円 C1 上の整数点(±1,0),(0,±1)と1対1に対応する。求める個数は4である。

総評

二次形式と整数格子の全単射を組み合わせる難問で目安は20分。f(C2)=C1 を係数一致へ変え、行列式の符号条件で最後の候補を選ぶ。 条件の根拠、途中式、等号・極限・端点の扱いまで答案に明記すれば、採点者が検算できる完答になる。

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出典: 京都大学 1991年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。