方針
方程式へ代入し、3 の無理性から有理部分と無理部分を分ける。まず 2u,2v が整数であることを示し、積の整数性を4を法として調べて偶数性を確定する。
解答
方程式へ u+v3 を代入するとu2+3v2+au+b+v(2u+a)3=0.3 は無理数で、各係数は有理数だからu2+3v2+au+b=0,v(2u+a)=0である。
まず v=0 の場合、u は整数係数のモニック多項式の有理根なので整数であり、結論が成り立つ。
以下 v=0 とする。このとき2u=−aなので 2u は整数である。また共役数 u−v3 ももう一つの解となり、解の積からu2−3v2=b.m=2u とおけば3(2v)2=m2−4bは整数である。2v=r/s を互いに素な整数 r,s>0 で表すと3r2=s2(m2−4b).従って s2 は3を割るので s=1 であり、2v も整数である。
そこでm=2u,n=2vを整数とするとm2−3n2=4bである。平方数を4で見れば0または1である。もし n が奇数なら左辺は m2−3 となり0にはならないので矛盾する。従って n は偶数であり、上式から m2 も4の倍数、従って m も偶数である。
よってu=2m,v=2nはともに整数である。
別解
解法2
方針
根 θ=u+v3 とその共役 θ′=u−v3 を Vieta の公式で扱う。v=0 を先に分け、v=0 では和と積から 2u,2v の整数性を導き、最後に4を法とする偶奇だけで半整数の可能性を除く。
解答
θ=u+v3 と置く。代入して無理部分を比較するとv(2u+a)=0.v=0 なら θ=u は整数係数モニック多項式の有理根なので u∈Z である。
v=0 なら2u=−a∈Z.共役 θ′=u−v3 も根で、Vieta の公式からu2−3v2=b.m=2u と置けば3(2v)2=m2−4b∈Z.2v=r/s を既約分数とすると s2∣3r2 なので s=1。従って n=2v∈Z でm2−3n2=4b.n が奇数なら左辺は4を法として m2−3 となり0にならない。よって n は偶数であり、式から m も偶数である。従ってu=2m,v=2nはともに整数である。
総評
難度7、計算量5。有理数がモニック整数多項式の根であることに加え、二次体の共役と4を法とする偶奇判定で半整数の可能性を除く。 答案では条件の必要性・十分性、端点または等号成立条件まで明記した。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。
冊子PDFで見る京大の数と式の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1999年度 後期 理系 第5問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。