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京都大学 1987年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第1問

次の分数式が既約分数でないような定数aの値を求め,そのときの分数式を約分せよ.x3ax2+12xa3x3(a+1)x2+16xa6

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

数と式方程式・不等式 展開・因数分解、特殊化、約数・倍数

方針

分子をP(x)、分母をQ(x)とする。共通因子は差QP=(x1)(x3)も割るので、共通根は1または3に限られる。各値をPに代入してaを決め、実際に因数分解して約分する。

解答

分子、分母をそれぞれP(x),Q(x)とおくとQ(x)P(x)=x2+4x3=(x1)(x3).分数式が既約でないなら、P,Qの共通因子はQPも割る。したがって共通根はx=1またはx=3である。

x=1のときP(1)=102aだからa=5である。このときP=(x1)(x24x+8),Q=(x1)(x25x+11),よって約分後はx24x+8x25x+11である。

x=3のときP(3)=6010aだからa=6である。このときP=(x3)(x23x+3),Q=(x3)(x2)2,よって約分後はx23x+3(x2)2である。以上よりa=5,6であり、これ以外には共通因子をもたない。

別解

解法2:ユークリッドの互除法で候補を調べる

方針

分子を P、分母を Q とし、共通因子を保ったまま QP を取る。差の二つの一次因子について剰余定理で P(1),P(3) を調べ、二次因子が共通になる可能性も除く。

解答

分子を P(x)、分母を Q(x) とする。多項式のユークリッドの互除法の考え方からgcd(P,Q)=gcd(P,QP)である。ここでQ(x)P(x)=(x1)(x3).したがって共通因子の候補は x1x3、またはその積だけである。

剰余定理によりP(1)=102a,P(3)=6010a.よって x1 が共通因子となるのは a=5x3 が共通因子となるのは a=6 のときである。両方が同時に0になる a はないから、二次式 (x1)(x3) 全体が共通因子となる場合はない。

a=5 ではP(x)Q(x)=(x1)(x24x+8)(x1)(x25x+11)=x24x+8x25x+11.a=6 ではP(x)Q(x)=(x3)(x23x+3)(x3)(x2)2=x23x+3(x2)2.したがって答えは a=5,6 である。

総評

難度5、計算量5、目安時間15分。分子と分母の差、および多項式の互除法の考え方から共通因子候補を x1,x3 に限定した。a=5,6 の因数分解と約分後の分母を確認し、二因子が同時に共通となる場合も除いた。

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出典: 京都大学 1987年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。