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京都大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

y軸上の点P(0,p) (p>0)と定点A(0,2)に対し,APを直径とする円をCとする.
Q(s,t) (s0)を,PQの中点=「Cと直線y=1の交点」となるようにとる.

(1) stを求めよ.

(2) Py軸上の負の部分のすべてを動くとき,対応するQ全体はどのような曲線になるか.
また直線PQはこの曲線の,点Qでの,接線となっていることを示せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式微分 軌跡円の性質接線・法線

方針

円と直線 y=1 の交点をまず p で表し,その点が P,Q の中点であることから s,t を決める。軌跡は媒介変数 p を消去して求め,最後に,得られた曲線の接線の傾きと直線 PQ の傾きが一致することを確認する。中点を利用すると座標がすぐ定まるので,接線の確認まで同じ p で一貫して処理する。

解答

(1)

円の直径の両端は A(0,2)P(0,p) であるから,中心は (0,2p2) で,半径は p+22 である。したがって円の方程式は x2+(y2p2)2=(p+22)2 となる。

この円と直線 y=1 との交点を求める。y=1 を代入すると x2+(12p2)2=(p+22)2 すなわち x2+p24=p2+4p+44 であるから x2=p+1 を得る。s0 であり,Q は右側の点を用いるので,この交点を M(p+1,1) とおく。

いま MP(0,p)Q(s,t) の中点であるから s2=p+1,tp2=1 である。よって s=2p+1,t=p+2 となる。

(2)

次に Q の軌跡を求める。t=p+2 より p=t2 であり,これを s2=4(p+1) に代入すると s2=4(t1) を得る。したがって通常の座標 (x,y) で書けば y=x24+1 である。ただし p>0 なので t>2,また s=2p+1>2 である。したがって実際の軌跡は,放物線 y=x24+1 のうち x>2(したがって y>2) を満たす部分である。

最後に接線であることを示す。直線 PQ の傾きはt(p)s0=t+ps=p+2+p2p+1=2p+22p+1=p+1である。一方,軌跡 y=x24+1 の点 Q(s,t) における接線の傾きは dydx=x2, したがって x=s=2p+1 を代入して s2=p+1 である。これは直線 PQ の傾きと一致する。

また Q はこの放物線上にあるから,P,Q を結ぶ直線は点 Q における軌跡の接線である。

総評

この問題の要点は,円そのものを直接追いかけるのではなく,直線 y=1 上の交点が P,Q の中点であることを使う点にある。交点の x 座標が p+1 とすぐ出るため,Q の座標も s=2p+1t=p+2 と自然に定まる。軌跡では p>0 から範囲条件 x>2y>2 を落とさないことが大切である。接線の証明は,直線 PQ の傾きと放物線の微分係数を比較すればよく,求めた媒介表示がそのまま有効に働く。

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出典: 京都大学 1991年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。