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京都大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

(1) 直線x+y=2と円x2+y2=5の交点の座標を求めよ.

(2) 2つの実数abのうち,大きい方をmax{a,b}で表わす.
(a=bのときは,max{a,b}=aである.)
次の不等式を満たす点(x,y)の存在する範囲を図示せよ.1max{4x+4y3,x2+y2}5

難易度4/ 10計算量3/ 10目安13

図形と方程式 座標設定図形的解釈、場合分け

方針

(1)x+y=2x2+y2=5 から xy を求め,x,y を2次方程式の2解として出すと対称に処理できる。(2)は L=4x+4y3R=x2+y2 とおき,max{L,R}5 は両方が5以下,max{L,R}1 は少なくとも一方が1以上,と分解する。図示では大きい円と直線 x+y=2 で切った領域から,小さい円内かつ x+y<1 の開いた部分だけを除く。

解答

(1) x+y=2,x2+y2=5 である。(x+y)2=x2+y2+2xy を用いると 4=5+2xy だから xy=12 である。

したがって x,y は2次方程式 T22T12=0 の2つの解である。これを解くと T=1±62 である。よって交点は(1+62,162),(162,1+62)である。

(2) L=4x+4y3,R=x2+y2 とおく。条件 1max{L,R}5 を上下に分けて考える。

まず max{L,R}5L5,R5 と同値である。すなわち x+y2,x2+y25 である。

次に max{L,R}1 は,LR の少なくとも一方が1以上であることと同値である。したがって L1またはR1 すなわち x+y1またはx2+y21 である。

以上より,求める範囲は x+y2,x2+y25 を満たす領域のうち,x+y<1,x2+y2<1 を同時に満たす開いた部分を除いたものである。

図示すると,原点中心・半径 5 の円の内部および周上を直線 x+y=2 の下側に制限し,そこから原点中心・半径1の円の内部でかつ直線 x+y=1 の下側にある開いた部分を取り除く。境界 x+y=2x2+y2=5x+y=1x2+y2=1 は条件を満たす部分では含まれる。

総評

最大値記号を領域条件に分解する問題である。目安時間は13分。上限 max5 は「両方が5以下」,下限 max1 は「少なくとも一方が1以上」となる点が最重要である。図では除く部分が開領域になるため,境界を含めるかどうかを明確にしたい。(1)の交点は,外側の円と直線 x+y=2 の境界を描くときの確認にも使える。

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出典: 京都大学 1992年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。