方針
半径 の各小円は、外側の半径 の円と内側の半径 の円の間にちょうど収まるので、中心は共通中心から距離 の円周上にある。 個の中心のうち隣り合う中心角が 以下の組を取り、中心間距離が少なくとも 必要であることから上限を出す。面積和は の2次式なので、頂点 が制約範囲内にあることを確認して最小値の位置を決める。
解答
(1)
半径 の円が半径 の円の内側に入り、同時に半径 の円の外側に入るには、その中心は共通中心から距離 の円周上になければならない。実際、外側の円に内接すると中心距離は であり、このとき内側の円との距離も となる。
この円周上に 個の中心を置く。中心角を一周分足すと なので、隣り合う中心の中に、中心角が 以下である組が少なくとも一つある。その2点間の距離は高々 である。
小円どうしが交わらないためには、どの2中心間距離も少なくとも でなければならない。したがって である。これを解くと を得る。
(2) 個の円の面積の総和を とする。半径は 、、そして が 個であるから である。整理すると であり、これは で最小となる2次式である。
あとはこの値が (1) の範囲に入ることを確認する。 であり、この範囲では が成り立つ。よって である。一方、 は と同値である。ここで とすれば、上の不等式により確かに成り立つ。
したがって2次式の頂点は許される範囲内にあり、面積の総和が最小となるのは のときである。
総評
難度6、計算量5。配置条件を中心の円周上の問題に変換し、そのあと2次関数の最小化に移る問題である。想定時間は23分程度。(1) では、 個の中心すべての間隔を直接扱うのではなく、隣り合う中心角の最小が 以下であることを使うのが要点である。(2) では頂点を出すだけでなく、その が (1) の制約範囲内にあることを確認しないと答案が完結しない。