方針
積がある整数で割り切れるかどうかは,各出目に含まれる素因数の個数で決まる。(1)は3の因子を持つ出目 が一度も出ない余事象を取る。(2)は4で割り切れない場合,つまり2の因子の合計が0個または1個である場合を数える。出目 は2の因子0個, は1個, は2個として分類する。
解答
(1)
積 が3で割り切れないのは, 回すべてで3の倍数が出ない場合である。3の倍数は の2通りなので,3の倍数でない目は4通りである。よってである。したがって である。
(2) が4で割り切れるには,積全体に2の因子が少なくとも2個含まれればよい。逆に,4で割り切れないのは,2の因子の合計が0個または1個の場合である。
2の因子が0個であるには,すべての出目が奇数 でなければならない。その確率は である。
2の因子がちょうど1個であるには, または がちょうど1回出て,残りはすべて奇数であればよい。 または が出る確率は であり,その位置の選び方は 通りあるから,この確率は である。
以上より である。すなわちである。
総評
積の割り切れ方を,出目ごとの素因数の個数として追う確率問題である。目安時間は10分。(1)は余事象が最短である。(2)では なので,偶数が1回出るだけでは足りない場合がある。特に出目4は単独で2の因子を2個持つため,直接「偶数が2回以上」と数えると誤りやすい。余事象を0個・1個に分けると安全である。