方針
外心を原点に置き, を同じ長さのベクトルとして扱う。円の中心から弦へ下ろした垂線は弦を二等分するので, はそれぞれ対応する辺の中点である。これで(1)の一次関係が出る。(2)は外接円半径を1としてよく,(1)の式と との内積を取って3つの内積を求め,最後に の余弦を , から計算する。
解答
(1) を原点とし,とおく。
円の中心から弦に下ろした垂線はその弦を二等分する。したがって, はそれぞれ の中点でありである。これを条件式に代入するとである。両辺を2倍して整理すれば となる。よって求める関係式はである。
(2)
角度は拡大縮小で変わらないので,外接円の半径を1としてよい。このとき である。またとおく。
(1) の式 と との内積をそれぞれ取ると を得る。この連立方程式を解く。第2式から であり,第1式から である。これを第3式に代入すると である。両辺を3倍して すなわち となるから である。したがって である。 は,ベクトル と のなす角である。よってである。また である。したがってとなる。 より である。
総評
外心から辺の直線へ下ろした垂線の足が弦の中点になることを使うベクトル問題である。目安時間は22分。(1)は中点ベクトルの代入だけで済むが,(2)は内積の連立を丁寧に解く必要がある。よくある誤りは, を高さの足としてだけ見て中点性を使わないこと,外接円半径を1にした後の内積計算で分母を落とすこと,最後に を と のなす角と取り違えることである。