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京都大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

サイコロをくり返しn回振って,出た目の数を掛け合わせた積をXとする.
すなわち,k回目に出た目の数をYkとすると,X=Y1Y2Yn

(1) Xが3で割りきれる確率pnを求めよ.

(2) Xが6で割りきれる確率qnを求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

確率 余事象、状態分類、独立性の利用

方針

(1) は3の倍数 3,6 が一度も出ない余事象を用いる。(2)は 6=23 なので,積が6で割り切れない場合を「2の因子がない」または「3の因子がない」として包除原理で数える。両方ない場合は各出目が 1,5 のどちらかに限られる。文系第4問と似ているが,ここでは4ではなく6の割り切れ方を問うているため,2と3の両方を追う。

解答

(1) X が3で割り切れないのは,n 回すべてで3の倍数 3,6 が出ない場合である。1回で3の倍数が出ない確率は 46=23 であるから P(X が3で割り切れない)=(23)n である。よって pn=1(23)n である。

(2) X が6で割り切れるには,積に2の因子と3の因子がともに含まれればよい。そこで余事象を包除原理で数える。

2の因子が含まれないのは,すべての出目が奇数 1,3,5 である場合だから,その確率は (36)n=(12)n である。3の因子が含まれないのは,すべての出目が 1,2,4,5 のいずれかである場合だから,その確率は (46)n=(23)n である。

この2つが同時に起こるのは,2の因子も3の因子も含まれない場合,すなわちすべての出目が 1,5 のいずれかである場合である。その確率は (26)n=(13)n である。

したがって,X が6で割り切れない確率は (12)n+(23)n(13)n である。よってqn=1(12)n(23)n+(13)nである。

総評

積が6で割り切れる条件を,2の因子と3の因子が両方現れる条件として見る問題である。目安時間は10分。(2)は余事象が2種類に分かれるため,包除原理を使うのが最も安全である。文系版の「4で割り切れる」と混同して2の因子だけを追うと誤答になる。両方ない場合が出目 1,5 に限られることまで書くと,式の符号を間違えにくい。

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出典: 京都大学 1992年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。