方針
数列そのものではなく,3で割った余りの組を追う。漸化式が2つ前までで決まるため,同じ組が再び現れれば以後は周期的に繰り返す。(1)でまで確認し,(2)では1周期8項の和がであることを使う。(3)では個の項を8項周期のまとまりと端数に分け,端数部分の和を表で押さえて上下評価する。
解答
(1) を3で割った余りで見れば である。はのいずれかなので,順に計算するとである。
(2)
(1)より である。余りの列は隣り合う2項で次が決まるから,これ以後も同じ並びが繰り返される。したがって がすべてので成り立つ。
また である。よってであり,後ろの8項は1周期分の和だからである。したがって を得る。
(3) はからまでの項の和である。そこで と書く。8項1周期の和は9であるから,周期分の和はである。
端数項の和をとすると,はである。この表から各について が確かめられる。したがって であり,下からは となる。上からは である。
よって が成り立つ。
別解
解法2
方針
余りの組を有限状態として巡回させ、8項周期を一周する図で確認する。和は「完全な周期」と「周期の先頭部分」に分けて評価する。
解答
(1)
とおく。法3でであるから、となる。したがって(2)
最初の組 が8段後に初めて戻り、次の組は直前の組だけで決まるのでである。1周期の和はよって、どこから連続8項をとっても和は9であり、(3)
とする。周期の先頭 項の和を
とすればである。表から であり、したがってすなわちとなる。
総評
フィボナッチ型の漸化式を余りの周期に落とす標準問題。難度は標準で,目安時間は15分程度。(1)で10項まで書くのは単なる計算ではなく,を見つけるためである。(2)では「同じ2項が出たので以後も同じ」と説明できるかが得点差になる。(3)は項ではなく項の和である点に注意し,と置くのが自然である。端数表を省くと不等式の確認が曖昧になりやすい。
余りの組の周期を明示し、8項の完全周期と端数表の両方から評価した。