方針
まずが2つの球面上にある条件を書き,2式を引いてを得る。次に,半径の球を平面で切った円の半径が与えられているので,中心から平面までの距離を三平方で求める。これにより,さらにからとなる。最後はとの連立で,符号の場合分けを行い,実数解を残す。
解答
点が上にある条件は であり,上にある条件は である。両式を引くと となる。これを整理すると であるから を得る。
この値を球面条件へ戻すと であり,すなわち である。
次に,点から平面までの距離をとすると である。半径の球を,中心から距離の平面で切った円の半径がであるから,直角三角形の関係より となる。したがって であり, だから である。
すでになので である。場合に分ける。 ,すなわちのとき, より となる。この判別式は なので実数解をもたない。 ,すなわちのとき, より となる。これを解くと である。さらに,だからまたはである。
よって求める値はである。
別解
解法2
方針
2球面の交円を含む平面と、切断円の条件から得る2平面を先に求める。各候補平面と交円の交点を連立し、解の有無を幾何的に判定する。
解答
2球面の方程式の差から、その交円は平面上にある。この平面上で球面方程式を整理すると一方、 の半径は 、切断円の半径は である。
したがって中心 と平面 の距離は点 とこの平面の距離は だから を (1) に代入するととなり、判別式が なので交点はない。
を代入するとよって を戻せばまたは
総評
2つの球面条件と平面切断の半径条件を連立する空間図形の座標問題。難度は標準上位で,目安時間は18分から22分程度。最初に2つの球面方程式を引いてを得ると,未知数が大きく減る。次の山場は,切り口の円の半径から中心と平面の距離を出すところで,球の半径,切断円の半径,中心から平面までの距離が直角三角形を作ることを明記したい。最後のでは2つの場合を両方調べ,一方が実数解をもたないことまで書くと取りこぼしがない。
球の平面切断を中心距離へ変換し、交円と2本の平面の交点として候補を漏れなく判定した。