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京都大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第5問

ABの2人が次のようなゲームを行う.
Aはそれぞれ0,1,2,3と書かれた4枚の札をもっている.
Bはそれぞれ1,2,3と書かれた3枚の札をもっているとする.
第1回目にBAの持札から1枚の札をとり,もし番号が一致する札があればその2枚の札をその場に捨てる.
番号が一致しない札はそのまま持ち続ける.
次にABの持札から1枚の札をとり,Bと同じ手続きをする.
こうして一方の札がなくなるまでゲームを続ける.
ただし相手の札をとるとき,どの札も等しい確率でとるものとする.

Bが2回目の手続きを終えたとき,場に捨てられた札の総数を2Xとする.
確率変数Xの分布を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

確率場合の数 状態分類、条件付き確率、数え上げ

方針

Bの第1回で0を引くか否かを分け、続くAの手とBの第2回で一致が何回起こるかを状態ごとに数える。

解答

Bの最初の手で0を引く確率は1/4で、このとき一致は起こらない。続いてABから0を引く確率は1/4である。この枝では両者の手札が初期状態へ戻った形になり、Bの第2回で0を引けばX=0、1,2,3を引けばX=1である。従ってP(X=0)=141414=164,P(X=1)=141434=364.最初にBが0を引き、次にAが1,2,3のいずれかを引く確率は(1/4)(3/4)である。このときAの手で1組、次のBの手でも必ず1組が一致するのでX=2
一方、最初にBが1,2,3のいずれかを引く確率は3/4で、直ちに1組を捨てる。次のAの手でも必ず1組を捨てる。その後Bが持札0を引く確率と残る共通番号を引く確率は各1/2なので、X=2,3が各確率1/2で生じる。従ってP(X=2)=1434+3412=916,P(X=3)=3412=38.以上より分布はx0123P(X=x)1/643/649/163/8である。4確率の和は1になる。

最初の2手による確率木

別解

解法2

方針

最初の B の手、次の A の手、2回目の B の手を
「0を引くか正番号を引くか」で確率木にする。各葉で成立した
一致組数を数え、同じ X の葉を合算する。

解答

最初に B が0を引く確率は 1/4 である。このとき
A が0を引く確率も 1/4 で、状態は最初と同じ形へ戻る。
2回目の B が0または正番号を引く確率はそれぞれ 1/4,3/4
だからPr(X=0)=141414=164,Pr(X=1)=141434=364.最初に B が0、続いて A が正番号を引く確率は1434.A の手で1組を捨て、次の B の手でも残る正番号の1組を
必ず捨てるので、この枝では X=2 である。

最初に B が正番号を引く確率は 3/4 である。直ちに1組を捨て、
次の A の手でも必ず1組を捨てる。その後、B は0と
残る共通番号をそれぞれ確率 1/2 で引く。よってこの枝では
X=2,3 が各確率 1/2 で生じる。

したがってPr(X=2)=1434+3412=916,Pr(X=3)=3412=38.求める分布はx0123Pr(X=x)16436491638であり、確率の和は1である。

総評

難度7、計算量6。手札の枚数が枝ごとに変わるため、単純な等確率列として数えず、各手番の条件付き確率を掛けた。最終分布は全状態の列挙でも照合し、確率和が1であることを確認した。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 京都大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験 後期 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。