まずap−bp=(a−b)(ap−1+ap−2b+⋯+abp−2+bp−1).第2因子は1より大きい正の整数で、積は素数 d であるからa−b=1.次に、素数 p に対して(n+1)p−np−1=k=1∑p−1pCknkの右辺は p で割り切れる。1p≡1(modp) から順に 帰納すると、すべての自然数 n についてnp≡n(modp)である。よってd=ap−bp≡a−b≡1(modp).また a,b は連続する整数で p は奇数だから、ap,bp の偶奇は異なる。したがってd≡1(mod2).p は奇素数なので2と互いに素であり、2つの合同式を合わせてd≡1(mod2p).
総評
素数値をとる差を因数分解し、合同条件へつなぐ整数問題。難度は標準で、目安時間は12分前後。最初の分解で a−b=1 を確定することがほぼ全体の決め手である。その後は、p で割った余りを二項定理で、2 で割った余りを偶奇で処理し、最後に 2 と p が互いに素であることを明記すると答案が締まる。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。