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京都大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

xy平面上の2曲線

C1:y=x3

C2:y=ax2+bx+c

が相異なる3点で交わり,かつそれらの点でC1に接する3直線が1点P=(p,q)で交わるとする.
このとき,

(1) a=32pb=0c=12qであることを示せ.

(2) pqのみたす条件を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

微分図形と方程式 接線・法線、解と係数の関係、判別式

方針

交点の x 座標を s とし、C1:y=x3x=s における接線が P(p,q) を通る条件を作る。この三次方程式と、C1,C2 の交点方程式が同じ3つの根をもつことから係数を比較する。(2)では 2x33px2+q が相異なる3実根をもつ条件を、極大値・極小値の符号で必要十分に調べる。

解答

(1) C1:y=x3x=s における接線を求める。y=x3 の微分係数は 3s2 であるから、接線は ys3=3s2(xs) すなわち y=3s2x2s3 である。この直線が P=(p,q) を通る条件は q=3s2p2s3 であり、整理して 2s33ps2+q=0 となる。

一方、C1C2 の交点の x 座標は x3=ax2+bx+c すなわち x3ax2bxc=0 を満たす。交点は相異なる3点であり、y=x3x が決まれば点も決まるので、対応する3つの x 座標も相異なる。

その3つの交点での接線がすべて P を通るから、上の2つの三次方程式は同じ3つの根をもつ。先頭係数をそろえると x3ax2bxc=12(2x33px2+q) である。よって係数比較により a=32p,b=0,c=12q である。

(2)

(1) より、交点の x 座標は F(x)=2x33px2+q=0 の相異なる3つの実根でなければならない。したがって、この三次方程式が相異なる3実根をもつための p,q の条件を求めればよい。

微分すると F(x)=6x(xp) である。

まず p>0 とする。このとき x=0 で極大、x=p で極小をとる。三次関数の先頭係数は正なので、相異なる3実根をもつための必要十分条件は F(0)>0,F(p)<0 である。実際、この条件なら (,0)(0,p)(p,) にそれぞれ1つずつ根がある。計算すると F(0)=q,F(p)=2p33p3+q=qp3 だから 0<q<p3 である。

次に p<0 とする。このとき x=p で極大、x=0 で極小をとるので、相異なる3実根をもつための必要十分条件は F(p)>0,F(0)<0 である。よって qp3>0,q<0 すなわち p3<q<0 である。

最後に p=0 のときは F(x)=2x3+q であり、相異なる3つの実根をもつことはない。

したがって求める条件は p>0,0<q<p3 または p<0,p3<q<0 である。

3交点と共通接線点 P

別解

解法2

方針

3交点の x 座標を根にもつ2つの三次式を係数比較する。
後半は三次方程式の判別式を計算し、相異なる3実根の条件を
判別式が正であることとして一度に求める。

解答

(1)

C1 上の点 (s,s3) における接線はy=3s2x2s3.これが P=(p,q) を通る条件は2s33ps2+q=0.一方、C1,C2 の交点の x 座標はx3ax2bxc=0の根である。相異なる3つの根が一致するのでx3ax2bxc=12(2x33px2+q).したがってa=32p,b=0,c=12q.(2)

次にF(x)=2x33px2+qが相異なる3実根をもつ条件を求める。三次式
Ax3+Bx2+Cx+D の判別式へ
A=2,B=3p,C=0,D=q を代入するとΔ=4B3D27A2D2=108q(p3q).実係数三次方程式が相異なる3実根をもつための必要十分条件は
Δ>0 だからq(p3q)>0.これはp>0,0<q<p3またはp<0,p3<q<0と同値である。境界では重根が生じるので含まない。

総評

三次曲線の接線条件を、交点方程式と同じ三次方程式として扱う問題。難度は高めで、目安時間は25分前後。(1)では「3点で交わる」ことにより3つの相異なる根を共有する、と書けるかが重要である。(2)は極大・極小の符号判定で十分性まで示す必要があり、境界 q=0q=p3 では重根になるため含めない。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 京都大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。