方針
とおく。 は の 座標だけで決まるので、まず一次式 の最大比から を得る。次に を の二次式の比として見て、値 が端の値になる条件を判別式で求める。平方比が であることから を決定する。
解答
とおく。行列の作用より である。したがってである。
任意の に対して であり、 を と同じ向きにとれば等号が成り立つ。よって最初の条件から を得る。
次にを考える。この値を とすると、ある でその値をとることは が を解にもつことを意味する。端の値ではこの二次式がちょうど接するので となる。整理すると である。
この二次方程式の大きい根を 、小さい根を とすれば、 の最大値と最小値がそれぞれ である。問題文では の最大値と最小値の比が なので すなわち である。また根と係数の関係より である。したがって であり、最小値は正だから である。よって となる。
これと を連立して を得る。条件は の符号を変えても変わらないので である。符号はそれぞれ独立に選べる。
単位円の像と 軸への射影
別解
解法2
方針
を単位円上に置き、 を の三角関数に直す。
最大値と最小値は「中心値±振幅」となるので、比が3という条件を振幅と
中心値の比へ変換する。最初の条件 と連立する。
解答
としてよい。まずの最大値は だからである。
一方よって の最大値・最小値はただしである。長さの最大値と最小値の比が3なので とおけば でありしたがって整理すると より である。ゆえに条件は符号に依存しないためであり、2つの符号は独立に選べる。
総評
一次変換の伸縮率を二つの観点から読む問題。 は一次式の最大値、 は二次式の比の最大最小として処理するのが本筋である。難度は高めで、目安時間は25分前後。 の比をそのまま扱わず、平方して とする点、また最後に符号が自由であることを落とさない点が採点上の注意点である。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。