方針
選ばれた頂点のベクトルを と書くと,操作は で表せる。正三角形の重心が原点なので,頂点ベクトルの平均は0であり,どの頂点ベクトルも長さ1である。(1)は展開して交差項の期待値が消えることを見る。(2)は漸化式を繰り返して係数を求める。(3)は のとき,異なる回の頂点選択が独立で平均0であるため交差項の期待値が消え,係数の2乗和だけが残る。
解答
(1) とおく。1回目に選ばれる頂点を とすると である。正三角形の重心は原点 だからである。また である。
したがってである。よって である。
(2)
選んだ頂点を順に とする。操作の定義からである。これを繰り返すととなる。
実際, では明らかであり, で成り立つとして両辺を2で割り,最後に を加えれば の式が得られる。
(3) のとき,(2)よりである。ここで なら,選択は独立であり,各頂点ベクトルの平均は0だから である。また各 について である。したがってである。
別解
解法2
方針
(1) の計算を各段階へ適用し、期待値だけの一次漸化式を作る。
(2)はベクトル漸化式を帰納法で展開する。
(3)では から とし、一次漸化式を解く。
解答
選ばれた頂点を とすると正三角形の重心が であることから(1)
を固定して条件付き期待値を取ると(2)
上のベクトル漸化式を繰り返すと で成り立ち、 の式を2で割って
を加えれば の式になるので、
帰納法でも確認できる。
(3)
同じ計算を任意の段階で行うと では である。だから
総評
ランダムな中点操作をベクトルと期待値で処理する問題である。難易度は6,計算量は5程度で,想定時間は20分前後。重心が原点であることから頂点ベクトルの平均が0になる点が核心である。(2)の係数は後ろに選んだ頂点ほど大きく残るので,指数の向きを間違えないこと。(3)では異なる回の交差項が独立性と平均0により消えることを明記すると,係数の2乗和だけでよい理由がはっきりする。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。