方針
まず であることを確認する。もし と が一直線上にあれば と書け, から となる。実数では なので仮定 に反する。したがって と は平面の基底であり, がこの2本を固定することを示せば恒等変換と分かる。
解答
は平面上の1次変換であるから である。仮定に があるので, である。
まず と が一次従属であると仮定する。すると,ある実数 によって と書ける。このとき であり,さらに である。ところが仮定より で, だから である。 は実数なので であり,これは を意味して仮定に反する。
したがって と は一次独立である。平面上ではこの2本が基底になる。
次に の作用を調べる。仮定より である。また1次変換の合成は順序を保って計算できるので である。つまり は基底 , をどちらも動かさない。
任意の平面上のベクトル は,ある実数 により と表せる。よってである。したがって は恒等変換である。
別解
解法2
方針
が基底になることを示し、その基底で
の行列を決定する。条件 から
の係数が一意に決まり、得られた行列を3乗する。
解答
まず と は一次独立である。
実際、 と書けるなら かつ より
となり、仮定 に反する。
よっては平面の基底である。とおく。両辺に を作用させ、を使うと係数比較によりしたがって で である。
この基底で の行列は直接計算するとよって は平面のすべてのベクトルを固定する恒等変換である。
総評
周期3のベクトル1本から平面全体での変換を決める線形性の問題である。難易度は5,計算量は3程度で,想定時間は12分前後。核心は と が基底になることの証明である。ここを「明らか」とせず,もし一直線上なら とおいて矛盾を出すと答案が締まる。基底2本を が固定することまで示せば,任意のベクトルについて結論できる。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。