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京都大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

単位球面上の4点A,B,C,DOA+OB+OC+OD=0を満たす.(1) AB=CDを示せ.(2) B,DB,Dの対蹠点とする。A,B,C,Dが相異なるなら、この順に長方形の頂点となることを示せ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安20

ベクトル論証・証明 内積の利用図形的解釈

方針

位置ベクトルを置く。(1) は和の関係から2本ずつの和の長さを比較して内積を一致させる。(2) は対角線の中点一致で平行四辺形を示し、対角線長が等しいことから長方形と結論する。

解答

位置ベクトルをa=OA,b=OB,c=OC,d=ODとおく。すべて長さ1でa+b+c+d=0.(1)a+b=(c+d)だから両辺の長さの二乗を比較して2+2ab=2+2cd.従ってab=cdであり、AB2=ba2=22ab=22cd=CD2.よってAB=CDである。

(2)
B,Dの位置ベクトルはb,dである。元の和からa+c=(b+d)=OB+OD.従って線分ACBDの中点は一致し、四角形ABCDは平行四辺形である。

また同様にca=bd=(d)(b),すなわち2本の対角線AC,BDは等しい。対角線が等しい平行四辺形は長方形である。4点が相異なるという仮定により退化しないので、A,B,C,Dはこの順に長方形の頂点である。

別解

解法2

方針

対蹠点を取った4点がまず平行四辺形になることを、対角線の中点一致で示す。4点はもとの単位球面上にあり、同時にその平行四辺形を含む平面上にあるので、一つの円に乗る。円に内接する平行四辺形では対角の和が 180 かつ対角が等しいため、各角が直角になる。

解答

位置ベクトルをa,b,c,dとし、a+b+c+d=0,a==d=1とする。

(1) a+b=(c+d)の両辺の長さを2乗するとab=cd.従ってAB2=22ab=22cd=CD2,よって AB=CD である。

(2)
B,D の位置ベクトルは b,d である。仮定からa+c=bdなので、線分 ACBD の中点は一致する。従って四角形 ABCD は平行四辺形である。

4点 A,B,C,D はすべて単位球面上にあり、平行四辺形を含む一つの平面上にもある。この平面と球面の交わりは円だから、4点は同一円周上にある。円に内接する四角形の対角の和は 180 であり、平行四辺形の対角は等しい。従って各対角は 90 である。4点は相異なるので退化せず、A,B,C,Dはこの順に長方形の頂点となる。

総評

難度6、計算量4。和が0という条件は、2本ずつの位置ベクトルの和が反対向きになることを意味する。中点一致と対角線等長という長方形の判定条件に翻訳し、相異なる点という仮定で退化も除いた。

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出典: 京都大学 1997年度 後期 文系・理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。